健康管理情報

美肌 ~ハーブ・アロマと健康~

2012年9月号
更新)
ハーブ・アロマと健康

いよいよ秋到来。季節の変わり目はお肌の調子も崩しがちですよね。特に夏を過ごした肌はエアコンや紫外線でとてもダメージを受けています。今のうちにしっかりと夏の疲れをリセットしておかないと、老化の原因になってしまいます。そこで今回は、ダメージ肌に効くオススメの美肌ハーブ・アロマをご紹介します。

 

美肌に効果のあるハーブ・アロマ

ザクロ

古くから生命の果実と呼ばれ、薬や食品として利用されてきました。永遠の若さや豊穣、多産のシンボルとされてきたザクロは、まさに女性のためのハーブと言えるでしょう。ポリフェノールやアントシアニン、エストロゲン、ビタミン、ミネラルなどが豊富に含まれており、抗酸化やホルモン分泌調整、美白に効果があります。
丸ごと食べるのがオススメですが、有効成分は種子周辺に多く含まれるので、高い効果を求めるならサプリメントを使うのも良いかもしれません。

乳香

別名フランキンセンスとも呼ばれるこの精油は、ボスウェリア属の樹脂を水蒸気蒸留して抽出されます。古くから愛されてきたこのアロマは、イエス・キリストが誕生した際に贈られた香としても知られ、今でも教会ではこの香がよく使われています。
クレオパトラもパックとして愛用したとされている乳香は、引き締め効果が期待できるため、アンチエイジング化粧品によく使用されています。シミやシワなどの肌老化が気になる方にオススメです。

 

ヒース

日本の庭でも時々見かけるこのヒースは、小さな鈴のような形をした淡いピンクの可愛らしい花をつけます。昔から染料や肥料、燃料、ハーブティーなどとして利用されてきました。現在ではシミやソバカスの予防としてよく使われていますが、これはメラニン生成抑制効果のあるアルブチンを含んでいるためです。
また、フラボノイドやカロテンといった抗酸化物質も含まれているので、お肌の老化予防にもなる女性には大変ありがたいハーブです。

 

 

アロマ・ハーブの活用方法

クレイパック

クレイとはミネラル分を豊富に含んだ天然の粘土のことで、カオリンやモンモリオナイト、ガスールなどいろいろな種類があります。
クレイは成分を抱え込む力が強いのが特徴で、肌表面の汚れや老廃物に吸着し、取り除いてくれます。クレイを使ったフェイシャルパックは皮脂によるベタつきを程よく抑え、新陳代謝を活発にしてお肌の透明感を蘇らせてくれます。
オイリー肌の人は1週間に1回程度、普通肌の人は2週間に1回程度のペースで行うと効果的です。

やり方
  1. 容器にクレイ(大さじ2)と精製水(大さじ1~2)を入れ、クレイが水を十分に吸収するのを待ってから混ぜる
  2. お好みの精油(1滴)を加えてペースト状によく練る
  3. 目と口の周りを避けて顔全体に伸ばす
  4. 10~15分程度そのまま置き、ぬるま湯でよく洗い流す
スキンローション

精油を使用したスキンローションは、目的に合わせていろいろな肌質に対応したものを作ることが可能です。しかも、精油は分子構造が小さいため、容易に肌の奥まで浸透します。
自然由来のものを使用しているので肌にも大変優しく、香りを楽しみながら美肌になれますよ。

やり方
  1. ビーカーに無水エタノール(5ml)とお好みの精油(2~3滴)を入れ、よく混ぜる
  2. 1を保存容器に移し、精製水(45ml)を加える
  3. フタをした後よく振って混ぜ、使用する
  4. 冷暗所に保存し、2週間以内に使い切る

お肌のダメージが気になっている方は、この機会にぜひ試してみてください。
この秋はアロマを上手に使って美肌を目指しましょう!

来月のテーマは、「目の疲れ ~ハーブ・アロマと健康~」です。