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秋田 ~日本の郷土料理~

2013年2月号
更新)
日本の郷土料理

秋田県は東北地方の北西部に位置し、日本海に面しています。そのため、日本海側気候と呼ばれる日本海沿岸特有の気候が特徴です。秋田という名称の由来には諸説あり、稲作に向かない土壌だったため「悪田」が転じたという説や、地形がアゴに似ていたため「齶田」と付けられ、それが転じたものだという説などがあります。県の花は「フキノトウ」です。

 

名所

康楽館

康楽館は鹿角郡小坂町にある芝居小屋で、国の重要文化財に指定されている芝居小屋です。旧金毘羅大芝居や永楽館とともに日本最古級の劇場の一つとされ、小坂鉱山の厚生施設として明治43年に建造されました。珍しい和洋折衷造りが特徴です。
外観はモダンな洋風づくりで、上げ下げ式窓と鋸歯状の軒飾りが並ぶ洋風建築となっています。対して館内は純和風のつくりになっており、桟敷や花道など、日本の伝統色を強く残しています。

特産品

あきたこまち

コシヒカリを元に品種改良を行い、1982年に秋田県農業試験場が開発した日本を代表するお米です。名前の由来は、絶世の美人と呼ばれた平安時代の歌人、小野小町にちなんで命名されました。他の品種より水分が多くモチモチとした粘りのある食感が特徴です。冷めても味が落ちないため、炊きたてはもちろんのこと、お弁当やおにぎりなどに良く合うお米です。

郷土料理

きりたんぽ

きりたんぽ(切蒲英)とは、炊き立ての米をついて潰し、竹輪のように杉の棒に巻き付けて焼いたものを棒から外して食べやすく切ったものです。きりたんぽを切る前のものを「たんぽ」と呼びますが、この「たんぽ」とは、本来稽古用の槍につける綿を丸めて布で包んだものを言いますが、半分潰した米を巻き付けたところがこのたんぽ槍に似ていることから、その名が付きました。このきりたんぽを入れて作った鍋をきりたんぽ鍋と言います。きりたんぽとネギを適当な大きさで斜めに切り、野菜やきのこ、ゴボウなどの食材は一口大に切ります。土鍋に鶏のだし汁を入れ、具材を入れたら醤油・酒・みりんを加えて煮ます。一煮立ちさせ、きりたんぽとねぎを入れて作ります。

稲庭うどん

稲庭うどんは秋田県南部の手延べ製法の干しうどんで、四国の讃岐うどん、名古屋のきしめんとともに、日本三銘うどんのひとつとして知られています。細くて平たい麺で、ひやむぎよりも若干太いのが特徴です。麺は気泡により中空になっており、滑らかな食感になっています。
「稲庭古今事蹟誌」によると、稲庭うどんが誕生したのは江戸時代初期、寛文年間以前に始まったと伝えられています。当時は生産量も少ない高級品で、特産品として知られるようになったのは明治以降になってからです。

来月のテーマは、「東京都 ~日本の郷土料理~」です。