健康管理情報

脳卒中 ~季節の健康~

2018年2月号
更新)
季節の健康

2月は1月下旬から続く1年で一番寒い時期です。屋外と室内での寒暖差が大きくなりますので、その気温差に対応しようとして、私たちの身体は必要以上にエネルギーを消費してしまいます。
気温が低いときは、マスクやマフラーをしたり、衣服をしっかりと着込んだりして、気温が高い時間帯や場所との温度差を小さくするようにしましょう。

初期症状や前ぶれを見逃さない

脳にはたくさんの血管が走っていて、酸素や栄養を供給しています。これらの血管が詰まったり、破れて出血したりして起こる病気を脳卒中といいます。詰まるタイプが脳梗塞。出血するタイプが脳出血やくも膜下出血です。
脳梗塞には大抵の場合、前兆があります。症状は長くても20分程度で治まることが多いため、「気のせいかな?」「ただの疲れだろう」とやり過ごしてしまい、治療が遅れてしまいがちです。本人ではなく周りの人が気づくことも多いので、後遺症を残さないためにも、下記の症状が見られたら速やかに受診しましょう。

脳梗塞の前ぶれ
  • 手や足の力が急に抜ける
  • 片方の手や足がしびれたり、動きにくくなる
  • 片方の目が一時的に見えにくくなる
  • ろれつが回らなくなったり、言葉が出てこなくなる

 

脳出血の初期症状(ほとんど前ぶれがない)
  • めまいがする
  • 立って歩けない
  • 気分が悪い・嘔吐した
  • 頭痛がする

 

くも膜下出血の初期症状(前ぶれとして起こることもある)
  • 突然、頭痛が起こる
  • 物が二重に見える、めまいがする。
  • 頭が重苦しい

脳卒中を予防しよう

脳卒中は、偏った食事や運動不足、ストレス、喫煙、過度の飲酒といった生活習慣の乱れと、その延長線上にある高血圧や糖尿病、脂質異常症、心臓病などの病気が大きな原因になっています。
こうした危険因子は合併することも多く、2つ3つと重なるにつれ、脳卒中の発症率はぐっと高まります。そのため脳卒中を防ぐには、食事を中心とした生活習慣の改善が不可欠です。塩分・糖質・コレステロールの取り過ぎに注意しましょう。

 

2月のおすすめ食材

  • ブリ

    ブリにはDHA(ドコサへキサエン酸)とEPA(エイコサぺンタエン酸)が多く含まれており、これらの多価不飽和脂肪酸は脳を活性化させ学習・記憶能力の向上に役立つと考えられているほか、悪玉コレステロールや中性脂肪を減らし、逆に善玉コレステロールを増やす働きがあり、動脈硬化・心筋梗塞・脳梗塞・糖尿病など生活習慣病の予防に効果が期待されています。

  • ネギ

    ネギの白い部分には、にんにくや玉ネギと同じようにイオウ化合物の硫化アリルが含まれているため、血栓などを予防する血液サラサラ効果が期待できます。また、緑の葉の部分には、ビタミンCやβカロテンが含まれています。

  • ショウガ

    ショウガには、ポリフェノールの1種であるショウガオールという成分が含まれています。この成分には、抗酸化作用、血行促進作用などがあり血液サラサラに抜群の効果をもたらします。

ブリと長ネギ・ショウガを使ったおすすめレシピ

ブリの香味照り焼き
材料 (2人分)
  • ブリ ……2切れ

  • 長ネギ ……10g

  • ショウガ ……3g

  • 玉ねぎ ……大1/2個

  • A.醤油 ……大さじ1

  • A.みりん ……大さじ1/2

  • A.七味唐辛子 ……適宜

作り方

  1. 1

    長ネギとショウガはみじん切りにする

  2. 2

    ボウルにブリ、A.の調味料、1.を入れて30分ほど漬けておく

  3. 3

    フライパンにクッキングペーパーを敷き、2.を乗せて焼く。漬けだれは残しておく

  4. 4

    残しておいた漬けだれをフライパンに加え、両面をしっかり焼いて出来上がり♪

来月のテーマは、「花粉症 ~季節の健康~」です。