健康管理情報

高血圧の検査Ⅰ

1999年8月号
更新)
生活習慣病

日本人は総人口の約20%以上が高血圧といわれています。高血圧そのものには症状がないため、放っておく人も多いでしょうが、高血圧の状態が続くと様々な臓器に障害が現れる恐い病気なのです。今回は『血圧』について説明しましょう。

血圧とは

血圧は、全身の細胞に酸素や栄養を送り届けています。逆に体から炭酸ガスや不必要になった物質を細胞から受け取る役目があります。このとき、心臓がポンプのように収縮と拡張を繰り返して、体内に血液を循環させています。
「血圧」とは、血管の中を流れる血液の勢いが、動脈の壁に与える圧力を指します。血圧は、ポンプとしての心臓の働きに関連して、次の2種類の数値が目安となります。

血圧の診断基準

WHO(世界保健期間)/ISH(国際血圧学会)の分類による基準値。収縮期、拡張期のいずれか、または両方が「収縮期140mm Hg、拡張期90mm Hg」を超えた場合に高血圧と定義されています。

高血圧の種類

本態性高血圧 はっきりした原因を特定できない高血圧。
体内には、血圧を調整する様々な機能があり、
そのどこかに原因があると考えられる。
高血圧全体の90%以上はこのタイプである。
二次性高血圧 他の病気に伴って起こる原因が明らかな高血圧。
原因となる病気を治療すれば血圧は下がる。

血圧の上がる仕組み

来月のテーマは、「高血圧の検査Ⅱ」です。