TOPICS NAVI    健康管理情報    生活習慣病の予防    メンタルヘルスとは    健康メール相談    リンク    協会の最新情報    HOME

がん(悪性新生物)とは

大腸がんB−治療
治療

大腸がんは、他の消化管のがんと比較すると外科的治療によって治りやすいといわれていますが、早期に発見して治療を受けるに越したことはありません。
治療法は、その進行の程度と肛門からの位置(距離)によって決められ、以下に述べるように様々です。

−大腸がんの進行度と治療法−

大腸がんの進行度と治療法


● 内視鏡的治療
  ・ 内視鏡的ポリープ切除術
特徴
小さいポリープ状の早期がんが疑われるときはが行なわれます。
ポリープや粘膜内にとどまる早期のがんはこの方法で簡単に治療することができます。
方法 内視鏡を用いてポリープを切除します。
茎のあるポリープの場合
  茎のあるポリープの内視鏡的治療
ポリープの根元に、内視鏡の先に取り付けられたスネアと呼ばれる金属の輪をかけて締め付け、高周波の電気で焼き切ります。この方法をスネアポリペクトミーといい、1cm程度の切除であれば入院を必要としない治療です。
平坦なポリープ、陥没した病変の場合
平坦なポリープ、陥没した病変の場合
 
平坦なポリープや陥没した病変の場合は、病変の下に生理的食塩水を注入して浮かせた後、病変部を含む広範囲の粘膜を焼き切ります。約2cm以上の大きさであれば、出血や腸に穴が開く可能性があるので短期間の入院が必要です。
経肛門的局所切除術と同様に、切除されたポリープは必ず顕微鏡で病理学的に検査を行ない、がんの深さを確認してから、内視鏡的治療で十分か、追加治療の必要の有無が判断されます。
がんが粘膜筋板を侵していたならば、外科療法が必要となります。
to top

●外科療法
腹腔鏡下手術
特徴
対象
1) 大きなポリープ
(内視鏡的治療が難しいため)
2) 結腸にできた比較的早期のがんが粘膜下層より進行しているもの
特にリンパ節への転移の可能性がある時に行なわれます。
開腹手術のように腹部を大きく切らないため、手術後の痛みもほぼありません。
患部が空気にさらされないので腸の動きの回復が早く、術後一週間以内に退院することが可能です。
方法 腹部に直径5〜10mmの孔を3、4箇所開けて、うち1つは腸の取り出し用に4cmほど開けます。
この孔から内視鏡を挿入して鉗子などを使って結腸の一部を切除し、縫合します。

(経肛門的)局所切除術
特徴
肛門に近い部分の早期がんには簡単でよい方法です。
方法 肛門から直接、がんのできた部分を切除します。

・経肛門的局所切除術
肛門の括約筋を切らない方法です。
・経括約筋的局所切除術
括約筋を切って腫瘍を切除した後に、括約筋を縫合する方法です。
内視鏡的ポリープ切除術と同様に、切除されたがんは必ず顕微鏡で検査され、がんの深さを確認して、内視鏡的治療で十分か、追加治療が必要かどうかが判断されます。
 
腸管切除術
特徴
肛門から切除できない部位(直腸上部や結腸)にできた早期がんで、内視鏡的切除が不可能なものが対象です。
方法 開腹し、がんのある腸の一部分とその周囲のリンパ節を切除します。
病変の浸潤が深くとも、ほとんどの場合は肛門を残す手術が行なわれています。
粘膜下に深く浸潤しているものは、リンパ節転移の可能性があるため、リンパ節をきれいにとります。
 
結腸切除術
特徴
進行した結腸がんに対して行なわれます。
方法
右側結腸(盲腸、上行結腸)がんの場合
結腸の右半分を周囲のリンパ節とともに切除し、回腸(小腸の大腸に近い部分)と横行結腸をつなぐ右半結腸切除術を行ないます。
左側結腸がんの場合
結腸の左半分を周囲のリンパ節とともに切除し、横行結腸とS状結腸をつなぐ左半結腸切除術を行ないます。
S状結腸がんの場合
S状結腸を周囲のリンパ節とともに切除して、下行結腸と直腸をつなぐS状結腸切除術を行います。
横行結腸がんの場合
横行結腸の中央付近のがんには、横行結腸を周囲のリンパ節とともに切除し、上行結腸と下行結腸をつなぐ横行結腸切除術が行ないます。
一般的に結腸がんの手術のために、順調にいった場合で3〜4週間の入院が必要です。
 
直腸切断術
特徴
進行の直腸がんに対して行なわれます。
方法 S状結腸から肛門にかけて直腸を切除し、左下腹部に孔をあけて、S状結腸を出し、ストーマと呼ばれる排泄口(永久的な人工肛門)を設けます。 
以前は直腸がんの手術といえば、直腸切断術でしたが、現在では70%以上の患者さんに自然肛門が温存される手術法がとられています。
しかし、がんが肛門にかかってできているのならば、肛門を温存することができません。
 
肛門温存直腸切除術
特徴
腸の吻合技術が大変進歩したため、直腸がんの部位が肛門から約6cm以上奥にある場合に行なわれるようになりました。
直腸の進行がんに対して行なわれる、自然肛門を残す方法です。
方法 肛門は残して直腸がんを切除し、S状結腸と残った直腸または肛門をつなぎます。

肛門温存直腸切除術
 
自律神経温存術
特徴
排尿機能や性機能を支配する自律神経(骨盤のすぐ近くにある骨盤神経叢)を切らないので、それらの障害の心配がなくなりました。
直腸の進行がんに対して行なわれます。
方法 がんの進行や、自律神経繊維を手術中に確認しながら必要に応じて機能を温存する手術法です。
病変は徹底的に切除し、且つ進行の具合に応じて神経を残します。 

●化学療法

  ・抗がん剤
特徴
外科療法の補助として用いられます。
ある程度進行したがんに対しては、再発の危険性を少なくする為に手術後に投与されます。
手術をしてもがんがとりきれなかったとき
手術後再発して再手術で切除できないとき
などにも抗がん剤は使われます。
to top

●放射線療法
特徴
手術後に骨盤内に再発したがんや疼痛には、放射線療法がしばしば行われます。
周囲の正常な臓器にもダメージを与えてしまうため、日本ではあまり行なわれていません。
to top

−最後に−

大腸がんは治療効果が高いので、
早期がんではほぼ100%完治します。
しかし体の異変に気づいて病院に訪れる大腸がん患者は、転移している方が多いものです。
日頃から生活習慣に気を払い、早期がん発見に努めましょう。

MENU
Copyright (C) 2008 JAPANESE ASSOCIATION OF PREVENTIVE MEDICINE FOR ADULT DISEASE All Rights Reserved.