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がん(悪性新生物)とは

肝がん@−原因・症状
肝がんとは
肝臓には主に3つの働きがあります。
肝臓の働き 代謝 解毒 排泄
(1)食物をエネルギーなどに変える「代謝
胃で消化された食べ物は…

小腸で以下の形で吸収される
たんぱく質→アミノ酸
糖質→ブドウ糖
脂質→脂肪酸など
      ↓
血流に乗って肝臓へ行き、
肝臓にて以下のような「代謝-栄養を体に必要な物質やエネルギーに変えること-」が行われる
アミノ酸から体に必要な各種たんぱく質を合成し、脂肪と共に血液に送り出す。
(不要になったアミノ酸はアンモニアに分解され、尿素に作り変えられて腎臓や腸管を経て排泄。)
ブドウ糖を肝臓に貯蔵しやすい「グリコーゲン」という形にして、必要な際にブドウ糖に再合成し血液に送り出す。
脂肪酸の一部は中性脂肪に変えられて貯蔵。残りはたんぱく質の一種と結びついて血液に送り出される。
(2)毒物の分解「解毒
体にとって有害な物質である薬剤やアルコールなどは、肝臓で無害な物質に作りかえられます。これを「解毒」といいます。
(3)不要なものを体外に出す「排泄
肝臓では体にとって不要になったものを原料に胆汁を合成し、これを分泌し、十二指腸まで流します。こうすることで不要物を「排泄」します。

肝がんについて
肝がん(肝臓がん)は、肝臓から発生した「原発性肝がん」と、肝臓以外の臓器や組織から転移してきた「転移性肝がん」とに分けられます。

−肝がんの内訳−
肝がんの内訳 転移性 原発性

原発性肝がんの内訳−
原発性肝がんの内訳 肝細胞がん 胆管細胞がん

(胆管細胞がんとは、肝臓内に存在する胆汁を輸送する管=肝内胆管に発生するがんです。)

原発性肝がんのうち95%が肝細胞がんです。日本においては50〜60代の男性の発生率が高いのが特徴です。近年では男性で減少、女性で横ばい傾向にあります
原因
肝細胞がん患者の約8割以上が慢性肝炎あるいは肝硬変を患っているため、肝細胞がんは肝炎・肝硬変から発症しやすいと考えられます。そのため健康な肝臓に肝細胞がんが見られることはあまりありません。

肝細胞がんを引き起こす肝炎・肝硬変は、特にC型肝炎ウイルスとB型肝炎ウイルスの感染と深い関係があります。(A型肝炎からは肝がんは発生しません。)

−慢性肝炎・肝硬変の原因−

慢性肝炎・肝硬変の原因

肝臓が肝炎ウイルスに感染するとウイルスが肝臓に住みつき、肝臓では慢性的な炎症が起こって肝臓の細胞の壊死と再生が繰り返されます。これが長期間繰り返されることによって肝細胞の遺伝子に異常が起こり、がん細胞になっていくと考えられています。

しかし、ウイルスにより肝炎・肝硬変が引き起こされたしても、必ずしも肝がんになる訳ではなく、適切な治療を受けて病気を治すことで、肝がんを防ぐことができます。

慢性肝炎・肝硬変・肝がん

●肝炎ウイルスについて

(1)ウイルスの種類

B型肝炎 B型肝炎ウイルスの存在する血液を介して感染(非経口→口以外から身体に入ること-)。
経口(→口から身体に入ること-)でも感染。
C型肝炎 C型肝炎ウイルスの存在する血液を介して感染(非経口)。
現在のところ、経口でも感染しないとはいえません。

(2)感染経路

輸血 ウイルスの存在する血液の輸血(成分輸血も含まれます)により感染します。
しかし、輸血に用いる血液は厳重な品質管理が行われ、ウイルスの有無も検査され厳重な品質管理が行われていますので、輸血による感染は激減しています。
ただし、僅かながら検査をすり抜けてしまう種類のウイルスもあり、輸血による感染が全くないとは断言できません。
注射針などの
針刺し
ウイルスの存在する血液の付着した注射針などを誤って指に刺してしまったり、入れ墨や針灸に使用する針の消毒が完全でない場合も感染することがあります。
性交 ウイルス保持者との性交により、感染する可能性があります。
産道感染
(垂直感染)
肝炎ウイルス保持者である母親から、出産の際に胎児に感染します。この場合、子供が成人するまで、殆ど肝炎の症状はあらわれません。
症状
肝臓は「沈黙の臓器」と言われ、肝がんに特有の症状は乏しいものです。肝がん特有の症状は、みぞおちにしこりを触れることです。

日本の肝がんは一般的に、肝炎ウイルスの感染による肝炎・肝硬変が原因となっているので、その症状が主なものとなります。
その主な症状は、食欲不振、全身倦怠感、黄疸、吐き気、嘔吐、腹部膨満感などが挙げられます。この場合、診察すると肝臓の腫れ,、腹水、上腹部圧痛、くも状血管腫が見られます。

−肝炎・肝硬変の症状→肝がんの症状−

黄疸 食欲不振 全身倦怠感 腹水 吐き気 嘔吐

肝がんがかなり進行した状態では、がんが破裂し腹腔内に出血して発見されますので、突然の腹痛貧血症状が見られます。しかし、この症状は他の臓器の病気でもみられますので肝がん特有とはいえませんが、肝臓病の症状としては肝がん特有のものです。また、みぞおちにしこりを触れる場合も肝がんがかなり進行した状況であると言えます。

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