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がん(悪性新生物)とは

乳がん@−原因・症状
乳がんとは
乳房の中にある乳腺は、乳汁をつくる腺胞という小さな腺組織で構成されています。乳腺はブドウの房のようになっていて、各々が乳管(乳汁を集め乳頭に送る管)で繋がってています。 この乳房にできる悪性腫瘍を乳がんといいます。 乳がんの約90% は乳管がんで、他に腺胞から発生する小葉がんや、乳頭に発生するパジェット病等、様々です。 ちなみに炎症性乳がんは、進行が早いといわれるがんです。
炎症性乳がん 乳管がん パジェット病
原因
日本における乳がんの原因としては、以下のものに大きな原因があるようです。
遺伝の影響
血縁者に乳がんになった人がいる場合、リスク度は高まりますので丁寧な自己検診を欠かさないようにしましょう。
女性ホルモン‘エストロゲン’の影響(下記 表1 参照)
  1. 早い初経・遅い閉経
    栄養状態が良くなったので以前と比較すると月経期間が長くなりました。そのためエストロゲンの作用を受ける期間が長くなり、がん発生に影響を与えていると考えられています。
  2. 妊娠・出産経験の有無
    妊娠をすると、‘プロゲステロン’という女性ホルモンが優位になるため、エストロゲンの影響が少なくなります。妊娠・出産の経験のない人はエストロゲンの影響を受けやすいといわれ、がん発生のリスクが高くなるようです。
  3. 出産年齢の高齢化
    エストロゲンの分泌のピークである10〜20歳代に妊娠・出産を経験すると、エストロゲンの影響を受けにくくなります。
    近年に見られる出産年齢の高齢化でエストロゲンの影響を受けやすくなります。
  4. 外来性エストロゲンの影響
    排気ガス、殺虫剤などにはエストロゲンによく似た構造の物質が含まれていて、これらが体内に入るとエストロゲン同様の影響を及ぼすと考えられています。
食生活の欧米化
特に動物性脂肪摂取量の増加が問題視されています。肥満も乳がんを誘発する一原因とされています。

また、乳がんは上記でも記したとおり遺伝的要素が強いといわれてきましたが、最近、がん抑制遺伝子と呼ばれる乳がんの発生を抑える特殊な遺伝子が見つかり、乳がんにかかる人の多くは、その遺伝子が欠損していることもわかってきました。
このように、乳がん発生の遺伝的要因も、次第に解明されつつあります。

<表1 乳がんの危険因子>
リスク大 家族歴 近い血縁に乳がんになった人がいる
妊娠歴 子供がいない、少子、初産が30歳以降
既往歴 乳がんの既往がある
(再発リスクだけでなく、新たな乳がん発症のリスクも高い)
リスク中 月経歴 初潮年齢が低い
閉経年齢が遅い
体格体形 肥満傾向が強い
リスク小 既往歴 良性乳腺疾患の既往がある
症状
乳がんの代表的な症状は、乳房の硬いしこりです。ほかに乳頭からの異常分泌乳頭部の湿疹やその周囲のただれ、がんが周囲に広がると現れる乳房・乳頭の変形(くぼみやひきつれなど)が見られます。
また、乳がんは他のがんの場合とは違い、かなり進行しても、食欲がなくなる、痩せるというような全身症状はほとんどありません。

(1) 乳房のしこり
乳房のしこりは、乳がんの代表的な症状です。乳房の中に硬いしこりとして触れて確認できますが、その性状は様々です。
しかし、しこりが触れられても、その全てが乳がんの症状ではありませんので、しこりを発見したならば病院で検査を受けましょう。
乳房のしこりの位置
  良性のしこり 悪性のしこり
かたさ 消しゴムのよう 石のよう
境界が明確でくりくりした感じ 不整形で境界があいまい
可動性 指で押すと逃げる 指で押しても動かない

しこりを押したときの痛みはほとんどなく、あってもあまり強くはありません。
(2) 乳房のしこり以外の特徴
● 乳頭の血性分泌
崩れやすくもろいがん組織からの出血が乳管を通って乳頭に出てくるもので、乳頭の真下にある早期がんの場合が比較的多く、しこりが確認できないときもあります。
●乳頭の変形
乳頭直下やその近くにがんができると、がん周辺の組織がひきつられて乳頭がへこんだり、変形したりします。
● 皮膚のへこみ・えくぼ現象
乳がんが乳房の皮膚近くまで浸潤すると、がん組織の真上にある皮膚がひきつれてへこみます。鏡の前でゆっくりと腕を上下することで自己検診ができます。
また、しこりをつまむとしこりの真上にあたる皮膚がえくぼ様にへこむことから、この現象を「えくぼ現象」と呼ばれています。
● オレンジ皮様皮膚
乳がんが進行してきた症状です。乳がんが広範囲に浸潤してくると、ちょうどオレンジの皮の様に乳房の皮膚が赤く腫れ、毛穴のへこみが目立ってきます。
さらに進行するとオレンジ皮様皮膚が盛り上がったり、これよりさらに進行すると、潰瘍が確認されたり、悪臭や出血が見られるようなります。
炎症性乳がんは、皮膚に発赤を伴う症状を持ちます。
(3) 乳房以外の特徴
● わきの下のリンパ節の腫れ
乳がんが進行すると、血管やリンパ管などの周囲に影響が徐々に広い範囲に及び転移を起こします。
がん細胞が乳房からリンパ管を通って腋下を通り、鎖骨の下の静脈に合流するリンパ液の流れにのり、途中のリンパ節にひっかかった時にリンパ節転移を起こします。(静脈にまで流されると、肺や肝臓など乳房から離れた臓器にまで転移します。)
リンパ節にひっかかったがん細胞が増えると、そのリンパ節は腫れ、リンパ液の流れが滞るため、腕のむくみといった症状も見られるようになります。

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