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がん(悪性新生物)とは

膵臓がんB−治療
治療
膵臓がんの主な治療法 腫瘍の進行程度と全身状態などを考慮して、これらの1つ、あるいはこれらを組み合わせた治療(集学的治療)が行われます。
外科療法
がんを含めて膵臓と周囲リンパ節などを切除する方法です。膵臓がんの治療の中では最も確実な治療法となります。膵臓がんの位置によって以下のような方法が選択されます。ただし、肝臓に転移を認める場合や、主要な動脈にがんの浸潤を認める場合は手術以外の治療法の対象となります。
a) 膵頭十二指腸切除
膵頭部がんで転移がない場合に行われます。十二指腸・胆管・胆嚢を含めて膵頭部を切除します。胃の一部を切除する場合と、胃をすべて温存する場合があります。切除後には膵臓、胆管、消化管の再建が必要となります。消火器の手術としては最も大きく複雑で、手術後の回復にも時間がかかります。
b) 膵体尾部切除
膵臓の体部〜尾部にがんがある場合に、膵臓の体部と尾部を脾臓とともに切除します。切除後の消化管の再建は必要ありません。
c) 膵臓全摘術
がんの範囲によっては、膵全摘術といって、膵臓のすべてを切除する手術が必要となる場合もあります。あわせて十二指腸と脾臓も切除します。術後には血糖を調整するために、インスリンの注射が必ず必要となります。
d) その他
がんを切除することはできない場合でも、十二指腸など閉塞して食事がとれなくなるのを防ぐための胃と小腸のバイパスや、黄疸が出ないようにするための胆管と小腸のバイパス手術を行うことがあります。
放射線療法
放射線療法は放射線を患部に照射してがん細胞を壊そうとする治療です。通常は体の外から放射線を照射する外照射を行いますが、手術中に腹部の中だけに放射線を照射する術中照射という方法を用いることもあります。
また、抗がん剤と併用されることがあり、その場合は、化学放射線療法と呼ばれます。膵がんに対する放射線療法には、通常X線が用いられています。
化学療法
化学療法は抗がん剤を使ってがん細胞を殺そうとする治療です。通常は抗がん剤を静脈から注射することが多いのですが、経口の抗がん剤が使用されることもあります。またいくつかの抗がん剤を組み合わせて使用することがあり、併用化学療法と呼ばれます。
病期による治療法選択

がんの進行度(病期:ステージ。下記参照)や患者さんの全身状態を考慮して治療法が選択されます。
病期による治療法選択(UICC分類 第6版より)

<T期>
がんが膵臓の内部にとどまり、転移はない。
治療法:下記のいずれかを検討します。
  1. 外科療法
  2. 外科療法+術中照射
  3. 外科療法+術中照射+全身化学療法
<U期>
がんは膵臓の内部にとどまっているが、周囲のリンパ節に転移がある。がんは膵臓の外へ少し出ているが、周囲の主要動脈まで及んでいない。
治療法:下記のいずれかを検討します。
  1. 外科療法
  2. 外科療法+術中照射
  3. 外科療法+術中照射+全身化学療法
<V期>
膵臓の腫瘍が周囲の主要動脈まで及んでいる。
治療法:下記のいずれかを検討します。
  1. 放射線療法
  2. 放射線療法+全身化学療法
  3. 全身化学療法
<W期>
膵臓から離れた臓器に転移がある。
治療法:全身化学療法
予後
切除後の膵臓がんの5年生存率は約13%です。しかし、T期の膵頭がんでは60.6%、T期の膵体尾部がんでは77%と切除手術で助かる確率はかなり高くなります。手術が可能なうちに発見することが長期生存のカギになります。

膵臓がんは40〜50歳頃から年齢とともに増え、特に70〜80歳に多くみられます。このため、40歳をこえたら、無症状でも腹部の超音波検査とコンピューター断層撮影装置(CT)による検査を年に1回程度受ければ、早期発見も可能です。

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