| 検査の流れ |
【PSA検査】
前立腺がんの診断に関して、最も重要なのは前立腺特異抗原(PSA)とよばれる腫瘍マーカーの採血です。PSAはとても敏感な腫瘍マーカーであり、基本的に前立腺の異常のみを検知します。PSA値の測定は前立腺がんの早期発見に必須の項目です。ただPSA値が異常であれば、そのすべてががんになるというわけではありませんし、逆にPSA値が正常の場合でも前立腺がんが発生していないということにもなりません。あくまで、前立腺がんを発見するきっかけとなるひとつの指標です。 |
検
査
値 |
4ng/ml未満 |
正常値(ただしがんの可能性はゼロではない) |
| 4〜10ng/m |
グレーゾーンといわれており、25〜30%にがんが発見されます。 |
| 10ng/ml超 |
50〜80%にがんが発見されます。 |
| 100ng/ml超 |
前立腺がんが強く疑われ、さらには転移も疑われます。 |
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−PSAの上昇する疾患−
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| ↓ |
PSA値に異常が認められる場合
PSA値に異常が認められる場合、専門医は直腸診あるいは経直腸的前立腺超音波を行い前立腺がんの疑いがあるか検討します。
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【直腸診】
直腸内指診とは医師が肛門から直接指を挿入し、直腸ごしに前立腺に触れて状態を診断する検査です。経験を積んだ医師なら的確に前立腺の異常やその状態を把握する事ができます。直腸内指診を行うと前立腺がんや前立腺肥大症の7〜8割のことがわかるとされていますが、前立腺の直腸側の状態しかわからないために万能ではありません。 |
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【経直腸的前立腺超音波】
前立腺がんの診断には直腸内から超音波を当てる経直腸的超音波断層検査が多く行われます。前立腺にがんがある場合は、がん部分が通常の組織に比べて暗く映ります。これはがん部分が通常の組織に比べて超音波を反射しないために起こります。また、健康な前立腺は栗のような形をしていますが、がんがあると形がゆがみ左右対称でなくなります。 |
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| ↓ |
【前立腺生検】
PSA値あるいは直腸診、経直腸的前立腺超音波検査により前立腺がんの疑いがある場合、年齢も考慮しながら最終的な診断を行うために前立腺生検が実施されます。検査方法としては、直腸などから針を前立腺まで刺し込み、前立腺の組織を採取します。最近ではより確実にガン細胞を採取するため、直腸に超音波を発する針を入れ、超音波画像で確認しながら組織を採取する方法がとられています。直接針を刺しこむために痛みを心配するかもしれませんが、前立腺には痛覚がほとんどなく、穿刺(せんし)には針が瞬時に飛び出して組織を採取する器具が使用されるので、痛みを感じることはほとんどありません。 |
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【グリーソンスコア】
顕微鏡検査で前立腺がんと診断された場合、前立腺がんは腫瘍の悪性度をグリーソンスコアーとよばれる病理学上の分類を使用して表現します。これはがんの悪性度を5段階に評価するものです。「1」が最もおとなしいがんで、「5」が最も悪いがんを意味します。
前立腺がんの多くは、複数の、悪性度の異なる成分を有しているため、最も多い成分と次に多い成分を足し算してスコアー化します。これがグリーソンスコアーです。
| 「6」以下 |
性質のおとなしいがん |
| 「7」 |
前立腺がんの中で最も多いパターンで中くらいの悪性度 |
| 「8」〜「10」 |
悪性度の高いがん |
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※この分類は治療法を考えるうえでとても大切です。
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【画像診断】
前立腺がんと診断された場合、病気の広がりを確認するため、CT、MRI、骨シンチグラム(アイソトープの静注によって骨転移の有無を調べる方法)が施行されます。これらにより局所での進行の程度、リンパ節転移、あるいは骨転移の有無を確認します。
| CT |
リンパ節転移やがんの周辺への進展の有無を確認するために施行されます。 |
| MRI |
前立腺内でがんが存在している場所や前立腺内にがんがとどまっているか、あるいは前立腺外への進展がないか、精嚢への浸潤がないか、など特に治療として手術療法が考慮される場合には有用な情報が得られます。 |
| 骨シンチグラム |
骨に異常がある場合には集積が強く描出されます。集積の度合いやその偏りなどにより骨転移があるかどうかを判定します。 |
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