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脳血管疾患とは

脳梗塞@−原因・症状
脳梗塞とは
の動脈の内腔が血液の固まり-血栓-によってつまり、そこから先に血液が流れなくなるものです。血液の流れのなくなった部分の脳は、酸素や栄養が不足し、脳細胞が壊死に陥ります。これを「梗塞」と言います。
脳梗塞には血栓の生じ方により以下の様に分けられます。
(1) 脳血栓…徐々に進行します。
動脈硬化で狭くなった脳動脈が徐々にふさがって詰まります。
脳の深部の細い動脈(15mm以下。多いのは数mmから5mm程度。)が高血圧によって詰まるラクナ梗塞と、太い脳動脈が動脈硬化により狭くなった血管の内腔が血栓で詰まるアテローム血栓性梗塞があります。

ラクナ梗塞は、日本人に一番多い脳梗塞ですが、脳梗塞の中では比較的軽傷で、後遺症が殆ど残らないこともあります。発症する時間帯は、特に睡眠中に多いのが特徴です。

アテローム血栓性梗塞は、現在、増加傾向にあります。発症する時間帯は、特に睡眠中に多いのが特徴です。

ラクナ梗塞 アテローム血栓性梗塞
(2) 脳塞栓…突然発症します。 
心原性脳梗塞症脳以外の部位に発生した血栓(例えば、不整脈などが原因で心臓にできてはがれた血栓-心原性脳梗塞-)が脳動脈に流れ込んで詰まり、突然発症して、麻痺や意識不明となります。

脳梗塞の中では、心臓病が原因で起こる「心原性脳塞栓症」が全体の3割程度を占めています。「心原性脳塞栓症」は太い血管に血栓が詰まるため、他の脳梗塞と比較して症状が重く、死亡率が高いのが特徴です。

日中、活動時に起こることが多いのが特徴です。

また、心原性脳塞栓症では、原因となる不整脈などがある場合には年齢に関係なく、若い世代でも発症します。
脳梗塞
原因
高血圧糖尿病高脂血症喫煙などの生活習慣病があると、動脈硬化を促進して脳梗塞を起こしやすくなります。
動脈は加齢と共に硬くなってしまうものですが、特にお年寄りでは脳梗塞は脳内出血の3倍程度発症していると推測されています。


(1)


● ラクナ梗塞
ラクナとは「小さい孔」という意味で、脳の細い血管に起こる小さな梗塞のことです。

明確な原因は分かっておりませんが、主に「高血圧」などで血管に強い圧力がかかり続けると血管壁が徐々に厚くなり、血管の内腔が狭くなって血栓が詰まると考えられています。

● アテローム血栓性梗塞
太い脳動脈や脳に血液を送る頸部の動脈内に、余分なコレステロールなどが血管壁に入り込んで溜まり、おかゆのような固まりであるアテロームを形成します。

アテロームの表面が何らかの拍子に破れると、そこを覆うために血小板が集まって血栓ができ、血管を詰まらせます。

「高血圧」の他、「糖尿病」や「高脂血症」なども原因になります。
(2)


● 心原性脳塞栓症
正常な心臓であれば血栓はできませんが、心房が不規則な拍動を繰り返す「心房細動」や「心筋梗塞」や「リウマチ性心臓病」などで心臓内の血液が停滞すると、血栓ができやすくなります。

心臓でできたこの血栓はフィブリンという凝固たんぱくで固められていて、大きくて溶けにくいという性質があります。これが脳の動脈硬化の程度にかかわらず、突然、血管で詰まるため、病巣が一気に広がります。
症状
(1)脳血栓では、脳の動脈が詰まって血液が流れなくなると、脳は酸素と栄養素の配給が受けられなくなり、以下のような症状が数時間ないし数日かかって段階的に出現します。

(2)脳塞栓では、脳内の複数の場所に不規則に発生するので、特徴のある症状を挙げるのは難しいものです。

運動障害
脳の左側の手足の運動にかかわる脳の部分が傷害されると右半身全体に、脳の右側の手足の運動にかかわる脳の部分が傷害されると左半身全体に麻痺が起こり、手足が動かしにくくなります。
脳卒中で最も多い障害です。
感覚障害
運動障害と同様に、脳の左側の半身をつかさどる神経が傷害されると右半身に、脳の右側の半身をつかさどる神経が傷害されると左半身にしびれや痛み、感覚麻痺が起こります。
自覚するのは一部だとしても、顔から足まで、半身全体に及んでいます。
言語障害・失語症など
言語にかかわる中枢が障害されると、話したいのに言葉が出てこなくなったり、人の言葉が理解できない「失語症」になったり、物事を認知できない「失認症」などになります。
視覚障害
視野の半分だけが欠ける「同名半盲」になったり、眼動脈の血流が障害されると片側の目が見えなくなったり(「一過性黒内障」)、目の後ろにある目を動かすための神経が傷害されると、ものが二重に見えます。
バランス感覚の障害
体のバランスが悪くなり、立てなくなったり、ふらついてうまく歩けなくなったり、めまいが起こります。
摂食・嚥下障害
食べ物や飲み物がうまく飲み込めなくなります。
意識障害
呼吸困難

ただし、脳梗塞では、以上の症状が起こる前に‘前ぶれ’となる発作がよく見られます。これを「一過性脳虚血発作(TIA)」といいます。

TIAの多くは、脳梗塞と同様に小さな血栓が脳動脈の内腔に詰まることが原因です。血流が止まっている間は脳梗塞同様の症状が現れます。

しかしTIAでは、24時間以内といった短時間で血栓が自然に溶けてなくなったり、流れたりして、脳の血流が元に戻ると(大抵の方は5〜20分程度)、脳はまだ壊死を起こしていないので血流の再開とともに症状は消失します。

症状は梗塞の部位により現れる症状は異なりますが、基本的には脳梗塞の症状と同じです。

脳の血管が詰まると、その先の血流が途絶えるため、脳細胞が壊死します。血流が完全に途絶えた場合には、脳細胞は5分程度で死んでしまいます。

ただ、血流が完全に途絶えた部位の周辺領域には、血流は低下しているものの、まだ脳細胞が死んでいない部分があります。この部分は、早期に血流を回復させることができれば、脳細胞の壊死を防ぐことができます。血流の低下した状態が大体3時間以上続くと、脳細胞は壊死してしまいますから、3時間以内に血流を再開できるかどうかがポイントになります。

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