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心疾患とは

狭心症B−治療
治療
(1) 危険因子の除去
狭心症を患っている方には、以下のような病気や習慣などが多くみられます。
  • 脂質異常症
  • 高血圧
  • 喫煙
  • 糖尿病
  • 肥満
  • 遺伝
これらの危険因子を減らすことが大切ですが、既に該当するものがある場合は、食事療法・運動療法・薬物療法などを医師の指導に従って行うことで時間をかけて改善ができます。

運動不足、高尿酸血症、精神的ストレス、また、女性の場合は更年期に起こるエストロゲンの低下なども危険因子であると報告されています。

(2) 薬物療法

狭心症の治療には、以下のような薬物を使います。
  1. 硝酸薬
  2. カルシウム拮抗薬
  3. β遮断薬
  4. アスピリンなど
・ 硝酸薬
特徴 硝酸薬は、以前から長く使われている薬物で、ニトログリセリンや硝酸イソソルヒドは狭心症発作時の特効薬として、現在も頻繁に使われています。
硝酸薬の舌下で普段はすぐに発作がおさまるのに、もしも発作がすぐにおさまらない場合は、狭心症から心筋梗塞症に移行しつつある可能性があるため、すぐに医療機関を受診しましょう。

また、硝酸薬の効果は病状の変化と大きく関連しているので、効果が変化した場合は必ず医師に伝えましょう。

・ カルシウム拮抗薬
特徴 冠スパスム()が原因である場合は効果を発揮します。

スパスム・・・ 冠動脈が部分的にけいれんする現象のこと。

・ β遮断薬
特徴 労作性狭心症発作の抑制に特に有効です。
使用を急に中止すると、狭心症が悪化する場合があるので注意をしましょう。
β遮断薬に限らず薬の使用は、必ず医師の指導に従い確実に服用することが大切です。

・ アスピリン
特徴 抗血小板療法の代表的薬物です。

特に不安定狭心症のときには、有効であることが報告されています。

(3) 経皮的冠動脈形成術(PTCA)
特徴 この治療法はPTCAともいい、25年以上前から用いられています。

冠動脈造影検査の技術を応用した治療法で、実際の手技も冠動脈造影検査と同じです。

通常、足の付け根の大動脈からカテーテルを挿入し、冠動脈まで進め、細い針金をガイドワイヤを狭窄部の先端側まで進めます。そして、風船が先についた小さなカテーテルを狭窄部まで進め、風船をふくらませて狭窄した場所を広げます。

この方法は体への負担の程度が低いので、高齢者や他の合併症状を持つ方にも行うことが可能な上、短期間の入院で済みます。
体への負担が少ない方法ですが、施行者の30〜40%の方に3ヶ月以内に再び狭窄が見られることが最大の欠点です。

そこで、ステントという非常に小さくて薄い金属製の管を狭窄部位に入れ、内側から血管を支持して再狭窄を防止する方法が最近試見られるようになりました。再狭窄が約2〜3割に低下するため、世界的に用いられるようになってきています。

初期成功率は狭窄部位の形態などによって異なりますが、完全に閉塞した病変では約70%程度、熟練した医師が施行すれば平均90%以上です。

(4) 冠動脈バイパス術
特徴 経皮的冠動脈形成術-PTCA-が開始される以前は、薬物治療の効果がない狭心症の患者さんには、もっぱら冠動脈バイパス術が行われてきました。

この手術は、冠動脈狭窄部位よりも末梢側の冠動脈に、足の静脈などを移植して、血流のバイパス(迂回路)をつくる方法です。

この方法には、PTCAで見られる再狭窄という現象がありません。そのため、手術が成功すれば、狭心症発作は長期間起こらなくなります。
ただし、手術の再には開胸しなければならず、きわめて侵襲度が高いため、高齢者や合併疾患がある人には実施できないことがあります。

また静脈を使ってバイパスすると、5年前後で狭窄や閉塞が生じることが多くなってきます。ところが、動脈を使ってバイパスすると、狭窄や閉塞が生じにくくなることがわかってきました。

さらに従来の手術は、人工心肺装置を使って一時的に心臓を停止させて移植術を行う必要があるため、侵襲度が高かったのですが、最近では、肋骨と肋骨の間を切開して、重要な冠動脈に一つだけバイパスする方法も実施され始めています。

このように、冠動脈バイパスは現在でも重要な狭心症の治療法の一つです。

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