糖尿病とは、血液中の糖分、すなわち血糖が多くなり、その結果、次第に血管や神経を痛め付け、腎臓や目、神経をはじめ、全身の至る所に障害を起こす病気です。
通常、体内にとり入れられた糖分は腸でブドウ糖になり、やがて肝臓に運ばれます。そしてエネルギー源になるわけですが、この時、膵臓のランゲルハンス島(膵臓に点々と島のように浮かぶ小組織)にあるβ細胞から、インスリンというホルモンが分泌され、ブドウ糖をエネルギー源として有効利用し、血液中のブドウ糖の量を一定に保っています。
また、余ったブドウ糖をグリコーゲンという形に変え、筋肉や肝臓に蓄えたりする働きをします。
ところが、このインスリンが 十分に分泌されなかったり、うまく働かなくなることがあります。 そうすると、ブドウ糖が うまくエネルギー源に変えることが出来ず、どんどん血液にあふれ出ていきます。これが糖尿病です。
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原因ははっきりわかっていない病気です。 ですが体質的なものが影響しているということはわかっています。 それは遺伝によるものが大きく、このことに加え、誘因が大きく関わっています。
その誘因とは、過食、肥満、運動不足、ストレス などが挙げられます。 |
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食後2時間の血糖値とは、空腹時に 75gのブドウ糖溶液を飲む 『経口ブドウ糖負荷試験』 による2時後の血糖値です。
空腹時 または食後2時間の血糖値のどちらかが 高血糖に該当すると 『糖尿病』 と診断されます。 |
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境界型の人は将来糖尿病になる可能性が濃厚なので 『糖尿病予備軍』 と呼ばれ、注意が必要です。 |
1型糖尿病
| 膵臓のβ細胞というインスリンを作る細胞が破壊され、体内のインスリンの量が絶対的に不足して起こります。子供のうちに始まることが多く、以前は小児糖尿病とか、インスリン依存型糖尿病と呼ばれていました。 |
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2型糖尿病
| インスリンの出る量が少なくなって起こるものと、肝臓や筋肉などの細胞がインスリン作用をあまり感じなくなる(インスリンの働きが悪い)ために、ブドウ糖がうまく取り入れられなくなって起こるものがあります。食事や運動などの生活習慣が関係している場合が多い。わが国の糖尿病の95%以上はこのタイプ。 |
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遺伝子の異常やほかの病気が原因となるもの
| 遺伝子の異常や肝臓や膵臓の病気、感染症、免疫の異常などの他の病気が原因となって、糖尿病が引き起こされるもの。薬剤が原因となる場合もある。 |
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妊娠糖尿病
| 妊娠中に発見された糖尿病。新生児に合併症が出ることもあります。 |
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- 喉が渇く、口が渇く、水をがぶがぶ飲む
- 尿量が増す。尿の回数も、1回の尿量も増える
- 体重が変化し、特に痩せる
- 性欲の減退と月経の異常
- 皮膚のかゆみと、膿やすくなる
- 全身がだるい
- 食欲が異常に高まる
- 神経痛や手足のしびれ など。
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糖尿病の恐ろしさは、糖尿病と共に起こってくる合併症にあります。 いろいろな合併症がおこりますが、最も発生しやすいものが、血管障害、神経障害、感染症です。
その中でも特に有名なのが、糖尿病神経障害、糖尿病網膜症、糖尿病腎症の3大合併症です。
| 糖尿病神経障害 |
合併症の中で最も早く出てくるのが神経障害です。末梢神経障害の足や手の症状の出方はさまざまで、手足のしびれ、怪我ややけどの痛みなどの症状があらわれます。そのほか筋肉の萎縮、筋力の低下や胃腸の不調、立ちくらみ、発汗異常、インポテンツなど、さまざまな自律神経障害の症状も現れます。 |
| 糖尿病網膜症 |
網膜にある毛細血管が 糖尿病によって詰まってしまい、その先に栄養や酸素が行かなくなり 壊死に陥ります。
そして、進行すると 網膜剥離や緑内障を起こし 失明してしまいます。 |
| 糖尿病腎症 |
腎臓の中の子宮体という毛細血管のかたまりがあり、ここで尿を濾過しますが、高血糖状態が続くと、この濾過膜が破れてタンパクなどが尿にもれ出てしまいます。
そして、腎症が進行すると血液中に老廃物が溜まり、尿毒症などを起こします。 |
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糖尿病は、完治するのが難しい病気です。
しかし、日常のライフスタイルを正しく送ることで、血糖値を正常な範囲に近づけるようにコントロールしていくこと、糖尿病の進行を防ぎ、合併症を予防することが可能になってきました。
基本は、運動と食事です。肥満気味の人は痩せることが大切になります。
● 運動の効果
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エネルギーを消費し、脂肪を分解して肥満を防ぐ
- インスリンの感受性を高め、体内の糖代謝をより良い状態にする。
- ストレスの解消に役立つ
● 運動の工夫
病気を防ぐ運動には、からだがきついと感じるほどの運動は必要ないのです。スポーツに限らず、こんな工夫をしてみましょう♪
- 外出するとき、少しだけ早めに歩く
- 遠回りして歩く距離を増やす
- エレベーター、エスカレーターではなく、なるべく階段を使う
- 1日1万歩を目標に歩く
- 週に1度くらいは、隣の駅まで歩いてみる
- テレビを見ながらストレッチをする
- 泳げなくても、水中を歩く
運動をする時間は1日20〜30分が目安。最初は5〜10分くらいでも大丈夫です。継続することが大切です。 |

糖尿病では食べてはいけないものはありません。 ただし、摂取エネルギーを制限することが大切です。 つまり、標準体重を維持できる必要最小限の摂取エネルギーまでに制限し、栄養バランスを保つ ということです。
●一日の適正エネルギー量の目安
| 軽 |
中 |
やや重い |
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| 歩行は1日に1時間程度。 |
歩行は1日に2時間程度。
立ち仕事が中心の生活。 |
重い肉体労働に1日1時間程度。
農業・漁業・建設業の従事者など。 |
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標準体重(s)=身長(m)×身長(m)×22
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●食事の工夫
普段の食事でこんなことを心がけましょう♪
- 野菜はたっぷりとろう
野菜に含まれる食物繊維は、肥満を防ぐはたらきをします。健康日本21では、国民の健康づくりのために野菜を1日に350g(写真参照)以上とり、このうち緑黄色野菜を120g以上とることを目標としています。毎食、野菜料理を1品以上食べることを心がけましょう。
- 食事は決まった時間に、時間をかけて食べよう
朝食を抜いたり、食事時間が不規則だったり、寝る前3時間の間に食べるのはよくありません。ゆっくりよく噛んで、会話を楽しみながら、時間をかけて食べましょう。
- 甘いもの・脂っぽいもの・お酒は食べ過ぎない、飲み過ぎない
甘いものや脂っぽいものは太りやすい食品です。食べる頻度、食べ過ぎに気をつけましょう。
- 一人分ずつ、取り分けて食べよう
大勢で大皿の盛り付けから食べると、どのくらい食べたかわかりづらいため、たくさん食べてしまいがちです。
- 薄味にしよう
濃い味のおかずはごはんをたくさん食べてしまいがちです。素材の味をいかした薄味料理を。
- ながら食いはやめよう
テレビを見ながら、新聞を読みながらといったながら食いも、食べた量がわかりづらいもの。またよく味わえないため、満足感もありません。
- 多いときは残そう
多いと感じたら、無理せずに残しましょう。
- お酒は控えましょう
お酒の飲みすぎは肥満を招きます。飲む頻度、飲みすぎに気をつけましょう。
- 食品のエネルギーを知ろう
毎日食べるものがどのくらいのエネルギーなのかを知り、食品を選ぶときや食べるときの参考にしましょう。
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