健康管理情報

⑤ 香りで血行促進 ~香りのパワーでこころとからだをリフレッシュ~

2005年9月号
更新)
香りのパワーでこころとからだをリフレッシュ

身近なハーブでこころとからだをリフレッシュ

香りには、こころとからだを健康にするはたらきがあるといわれます。さまざまな香りを楽しみながらその効果を活用し、こころを豊かにするとともにからだのトラブルを解消しましょう。

⑤香りで血行促進  ~ むくみと冷えに効果のある香りは!? ~

夕方になると足がぱんぱん、エクササイズをして体重は減っているのに、下半身のサイズは変わらない・・・そんなつらい症状はありませんか?これらはむくみによるものかもしれません。

むくみとは・・・

大人の場合は体重の約60~70%、赤ちゃんの場合は80%が水分ですが、毛細血管とリンパ管の流れが悪くなると、血液やリンパ液から過剰に水分がにじみ出て、体内(細胞と細胞の間)に余分な水分がたまってしまう状態をいいます。そうなると、細胞の代謝が悪くなり、体に老廃物が溜まって体の調子が悪くなることもあります。

どんなときにむくみやすいの?
睡眠不足・長時間の立ち仕事

心臓から常に血液が勢いよく流れていれば、血管からは一定量の水分しか染み出しません。ところが、睡眠不足や疲れ、長時間の立ち仕事によって、心臓が血液を送り出す力が弱まると、毛細血管の流れが悪くなり、血管から必要以上の水分が染み出します。すると、血液が足にたまってむくみやすくなるのです。

月経前

女性の場合、ホルモン分泌の周期的な変化に伴って、体内の水分調節も変動するため、月経前にむくみやすい人もいます。また一般的に女性には熱を通しにくい(一度冷えると温まりにくい)皮下脂肪が多く、逆に血流の多い筋肉が少ないため、女性はむくみやすく、そして下半身太りしやすいのです。

 

むくみと冷えは表裏一体。むくみの大きな原因は冷えによる血行不良です。
香りのパワーで血行を促進しましょう。

 

むくみ・冷えに効果のある香り
ジュニパー

ウッディではっきりした香りが、利尿、老廃物などの排泄を助けます。
また、ジュニパー精油は、筋肉を刺激して、コリをほぐします。

サリエット

血行を促し、身体を暖めてくれます。
日本名は「キダチハッカ」です。
古くから香味料として使われてきたハーブで、香りはすがすがしく、味はピリっと刺激的です。

 

セイヨウノコギリソウ

冷えを改善するパワーハーブです。
血行を促進し、代謝を高めます。湿疹やニキビにも効果的です。生理不順や更年期障害にもおススメです。強壮作用に優れたハーブです。血行を促し、身体を暖めてくれます。

リンデン

菩提樹の名で有名です。
利尿作用も高く、体内から余分な水分を排出する作用がありますので、血圧の高い人や減量を試みようという人のもお試しください。
その他、発汗作用もありますので、風邪の初期症状の時にも良いでしょう。

コラム セルフヒーリング② フットマッサージ

アロママッサージは、精油をホホバオイルやアーモンドオイルなどで希釈して行ないます。心地よい香りと圧力の相乗効果で血行を促進し、リンパの流れを整えましょう。

  1. 指を一本ずつ丁寧に揉みほぐします。肩こりがひどい人は、親指の付け根を入念に。次に足裏のツボ「湧泉」を押しながら、ゆっくり息を吐いてリラックスします。
  2. 全体を丁寧に揉みます。
    月経痛や冷え性がひどい人は、内くるぶしから4本上がった位置にあるツボ「三陰交」を指圧します。

  3. 足先から膝下まで包み込むように揉みます。次に膝周辺と膝裏、太股は膝上から付け根部分へ、手のひらで全体で丁寧になで上げます。

 

来月のテーマは、「⑥ 香りで血圧コントロール ~香りのパワーでこころとからだをリフレッシュ~」です。