健康管理情報

マンガン ~体に必要な「ミネラル」ってなんだろう??~

2008年7月号
更新)
体に必要な「ミネラル」ってなんだろう??

体のどこに?

肝臓・すい臓・毛髪・血液中に多く含まれています。

働き

  1. 酵素を活性化
    たんぱく質、糖質、脂肪を消化吸収する酵素を活性化します。
  2. 血液の生成
    血液やビタミンE複合体の一種を、体内で生成するときに関係します。
  3. 消化補助
    体内の消化作用をサポートします。
  4. 骨を補強
    骨の石灰化をするとともに、骨や靭帯、神経を強くします。
  5. 下垂体を活性化
    脳にある下垂体の機能を高める働きがあります。
  6. 生殖機能低下防止作用
    性ホルモンの合成に関係しています。
どのくらい必要なの?

マンガンの1日の摂取量の目安は男性で4mg、女性で3~3.5mgです。上限は男女とも10mgとなっています。多くの食品に含まれているので普通の食事で不足する事はなく、過剰摂取が問題となることもありません。しかしサプリメントに関しては、記載されている規定量以上を長期服用すると鉄欠乏性貧血などの過剰症がみられることもあります。

不足すると

マンガンが不足すると、血糖値を高める、血中脂肪酸を増加させる、骨などの発育不全、傷の治りが遅い、糖尿病や性機能の低下、動脈硬化、麻痺、けいれん、めまい、難聴、運動障害などの症状があらわれることがあります。

マンガンを上手にとろう

穀類、種実類などの植物性の食品に多く含まれています。

食品 マンガン(mg)
玉露(湯のみ1杯) 6.9
栗(小3個) 1.9
パイナップル缶詰(2切れ) 1.3
玄米ごはん(1杯) 1.3
大豆(30g) 0.75
かき(1個) 0.6
    

おいしいレシピ

マンガンの多く含まれる玉露と薄力粉を使ったおやつにぴったりのメニューをご紹介します。
抹茶のシフォンケーキ
材料 (17cmのケーキ型)
  • 卵黄 ……4個分

  • 砂糖 ……30g

  • サラダ油 ……40g

  • 玉露 ……20g

  • 薄力粉 ……60g

  • ベーキングパウダー ……小さじ1

  • 甘納豆 ……20g

  • 卵白 ……4個分

  • 砂糖 ……30g

  • レモン汁 ……小さじ1/4

作り方

  1. 1

    茶葉をすり鉢でよくすり、ふるいにかける。鍋に水60ccを火にかけ沸騰する前に火を止めて、ふるいに残った茶葉を入れる。茶こしでこし、40cc分のお茶をとる。

  2. 2

    卵を黄身と白身に分け、白身は冷凍庫で15分~20分冷やす。 卵黄をときほぐし、砂糖を加える。よく混ぜたら①のお茶液とサラダ油を加え、またよく混ぜ、ふるいにかけた茶葉も加える。

  3. 3

    粉類を合わせふるい入れ、泡立て器で手早く粉が見えなくなるまで混ぜる。 甘納豆を加え、さらによく混ぜる。

  4. 4

    冷やした卵白に、砂糖の1/3とレモン汁を加え、ハンドミキサーで泡立てる。卵黄生地のボウルに固く泡立てたメレンゲの1/3を加え、泡立て器で手早くよくかき混ぜてなめらかにする。

  5. 5

    これを残りのメレンゲのボウルに戻し入れ、ボウルを回しながらゴムべらで生地をすくい上げるようにして返し、さっくりと手早く混ぜる。生地を型に入れる。(型にはオイルをぬらない。

  6. 6

    菜ばしで10周ほど回し、空気を抜いて生地をならす。 180度に予熱したオーブンで40分~45分焼く。型からはずしてできあがり。

来月のテーマは、「鉄 ~体に必要な「ミネラル」ってなんだろう??~」です。