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健康管理情報


2009年3月号

世界の人々の暮らし 〜ブルガリア〜


ブルガリア

日本では、ヨーグルトの産地として有名ですが、それ以外のブルガリアの魅力はあまり知られていません。今回、さまざまな角度からブルガリアの魅力をご紹介していきます♪

ブルガリアは、たくさんの川や湖がある、豊かな水資源に恵まれた国。そして、世界有数の温泉を有し、日本に次ぐ世界第2位の温泉国と呼ばれています。また、香水などの原料となるバラのエッセンシャルオイルは、世界市場の約7割がブルガリアで生産されています。
首都 : ソフィア
人口 : 730万人
民族 : ブルガリア人(85%)、トルコ人(10%)、ローマ人(3%)
言語 : ブルガリア語
平均寿命 : 男性69.5歳、女性76.7歳

世界地図

<地理と気候>
国土面積は11.09万平方キロメートルで、日本の約3分の1の大きさです。国土の3分の1を山岳地帯が占め、バルカン半島の最高峰であるムサラ山(標高2925m)があります。中央を東西に走るバルカン山脈で二分され、北部はドナウ川領域の平原で、南部はソフィア盆地と丘陵地帯がひろがります。

南部は夏は高温乾燥、冬は温暖湿潤の地中海性気候。北上するにつれて大陸性の特徴が強まり、気温の年較差が大きくなり、冬季の寒さが厳しくなります。北部では夏季の降水量が多くなります。

ブルガリアの地図

<文化>
ブルガリアは、ヨーロッパでありながらアジアの雰囲気が漂う国。常に異民族の干渉を受け、14世紀後半からオスマン帝国(現在のトルコ)に約500年間支配され続けました。トルコ人が多く、イスラム寺院と教会が並ぶという異文化が混在した独特な雰囲気には、こういった歴史的背景が大きく影響しています。
  • 伝統文化−音楽
    ガイダ(楽器)長年のトルコの支配下により、文化的発展への道が閉ざされましたが、音楽では古い民謡・民族舞踊が多数残り、伝統文化として保存に力が入れられています。
    ブルガリアの音楽は、ギリシャ、トルコなどの周辺地域やロマ民族の影響を受け、多くの異なる文化の要素をあわせ持っているのが特徴。伝統音楽では、ヤギの皮で作られた吹奏楽器「ガイダ」などが用いられ、祝祭日、結婚式、パーティーなどで演奏されます。

  • 伝統行事−「聖ゲオルギの日」
    5月6日は、羊飼いと家畜の守護神である聖ゲオルギの日とされ、この日に家畜の放牧を始め、家畜の健康を願い、盛大にお祝いをします。
    また、その年初めてのヨーグルトのスターター(種菌)を作る日と定められ、朝食に作りたてのヨーグルトを食べます。ブルガリアでは、聖ゲオルギの日を含め、重要な行事にヨーグルトを食べる習慣があります。
教会

<ブルガリアのおすすめヘルシーフード 〜ヨーグルト〜>
ヨーグルト ブルガリアの長寿食として有名なヨーグルト。ヨーグルトに含まれる乳酸菌が、腸の健康を保ち、免疫機能を高め、老化や病気を防ぎます。
ブルガリアでは、ヨーグルトは「キセロ・ムリャコ」と呼ばれます。中央アジアから侵入した遊牧民のブルガール人が、ヤギの皮で作った袋にミルクをいれて保存し、発酵したものがヨーグルトの起源であるといわれています。

<おいしいレシピ 〜タラトール(ヨーグルトの冷製スープ)〜>
ヨーグルトを使ったブルガリアの代表的なお料理をご紹介します。
材料(2人分)
ヨーグルト…500g
くるみ…25g
きゅうり…2本
おろしにんにく…小さじ1/3
水…250ml
オリーブ油…大さじ1
塩…小さじ2/3
タラトール(ヨーグルトの冷製スープ)
● 作り方
  1. きゅうりはみじん切り、くるみは炒ってからみじん切りにします。
  2. ボウルにヨーグルトを入れ、泡立て器でよく混ぜて滑らかにし、きゅうり、くるみ、おろしにんにく、水を加えて混ぜ合わせます。
  3. 塩とオリーブオイルで味をととのえたら、できあがり!

<医療関連情報>
ブルガリアは、長寿国という印象がありますが、実は長寿国とはいえないのです。平均寿命は73.0歳(男性69.5歳 女性76.7歳)で、平均寿命の世界ランキングでは第80位。第1位の日本と比較すると、10年近く寿命が短いのです。

ムサカ 死因として上位を占めるのが心疾患、脳血管疾患。その原因の1つとして食生活が影響しているといわれています。
ブルガリアの料理はたくさんの塩を使う特徴
があります。
代表的な家庭料理「ムサカ(たまねぎ、じゃがいも、なす、ひき肉、トマトなどをチーズとともに焼いたもの)」も塩分が強いことで知られています。

また、医療水準が低いことが平均寿命を短くしているようです。
ブルガリアの医療制度は、財政難のため、うまく機能しているとはいえない状況で、公立病院の大半の医療機器は老朽化している上、医薬品の不足などの問題を抱えています。

このような状況の中、2006年11月28日に、海外からの最大の投資事業として、徳田虎雄氏が手掛ける「徳州会ソフィア病院」が開院されました。ヨーロッパの医療界から注目を集め、ブルガリアの医療水準の向上が期待されています。

次回はイタリアです。


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