健康管理情報

そのままでいいの?あなたの不調~眼精疲労の症状を解消しよう!~

2023年7月
更新)
こころがもたらすからだの病気

長時間のスマートフォンやパソコンの操作で、目の疲れを感じていませんか?

最初は目の疲れを感じても翌日には回復していたものが、日に日に休息や十分な睡眠をとっても目の疲れが取れなくなってきたといった経験があると思います。

目を酷使することで眼だけではなく頭痛や肩こりなどにつながることも・・・

そのような症状の改善方法や目に良い栄養素などを紹介していきたいと思います。

眼精疲労とは

眼精疲労とは視作業を長時間行うことで目の疲れが著しく現れ、眼痛・眼のかすみ・まぶしさ・充血といった症状、頭痛・肩こりといった全身の症状に現れます。このような症状が十分に休息や睡眠をとっていても疲れが取れない状態を指します。症状が長く続く場合は原因を追究していくことが大切です。

 

 

目が見える仕組み

目には水晶体というカメラで例えるとレンズの役割をするものがあります。水晶体周りの毛様体筋という筋肉が水晶体を調節してピントを合わせています。近くの物を見すぎて毛様体筋に負担がかかりすぎると、目の焦点調節の機能がうまく働かなくなってしまい、眼精疲労に繋がりやすくなります。

 

原因

眼精疲労はさまざまな原因により起こります。ただの疲れ目だと思っていると身体だけではなく、心にも影響を及ぼすこともあります。下記の原因の中で当てはまるものがある人は要注意です。

 

・眼の病気:ドライアイや白内障・緑内障といった眼の病気によるもの

 

・矯正不良:眼鏡やコンタクトの視力を矯正する時に度数が合わないものを使用することでピントを合わせようとする筋肉の緊張が続いた場合

 

・視環境: VDT作業(パソコンやスマートフォンなどのデバイスを用いた作業)を長時間行い、目への負担がかかった場合

 

・ストレス:イライラや精神的不安により筋肉のこわばりや血流悪化を起こした場合

改善方法

生活環境の改善

普段の私生活で眼を酷使しすぎないよう、気を付けながら生活をすることが重要です。 VDT作業をする時は普段よりも画面から眼を離して作業することや作業中の姿勢を見直す、休憩を挟む、環境を明るくする、瞬きを意識するなど一つでも日々の意識を変えることで眼精疲労の軽減に繋がります。

 

専門医への受診

病気が隠れているサインの場合もあるため専門医へ受診し、原因を追究することも重要です。眼精疲労の背景には何か病気が隠れている可能性もあります。

 

ストレスケア

私生活を正しく整えることで眼精疲労の軽減に繋がることもあります。睡眠・食事・運動といった規則正しい生活を意識していきましょう。また目を酷使する作業を行う場合はこまめに休憩を取りながら行うことで目へのストレス軽減に繋がります。スポーツや散歩といった全身運動も精神的なストレス緩和に繋がるので意識して行っていきましょう。

 

矯正器具を見直す

眼鏡やコンタクトレンズの度数があっていないことが眼精疲労の原因になる場合もあります。 VDT作業が多い場合は作業を行うことも考慮して矯正器具を選択することも重要です。

 

 

目にいい栄養素

<アントシアニン>

網膜に存在するロドプシンの再合成を助ける働きがあります。ロドプシンとは紫色の色素であり、ロドプシンに光が当たることで生じる信号が脳に送られ「目が見える」と感じるのです。アントシアニンは眼精疲労への予防が期待されていて、網膜へのダメージを防ぎ、血流を改善してくれます。

多い食品→ブルーベリー・黒豆・黒米・ぶどう・赤じそ

                              

<ビタミンA>

ビタミンAは眼が光を感じ取るのに必要な網膜にある色素ロドプシンの主成分であり、目の粘膜の水分を維持し、網膜の働きを保つ作用があります。脂溶性ビタミンなので油類と一緒に調理すると吸収力が上がります。

多い食品→レバー・モロヘイヤ・人参・ウナギ・春菊

                               

<ビタミンB2>

視神経の働きをサポートし、目の充血や疲れ目の回復に期待できる栄養素です。

多い食品→レバー・チーズ・大豆製品・アーモンド

                                                                        

バランスの良い食事を心がけることで、眼精疲労の予防や軽減に繋がります。食事だけではなく、睡眠・休息・運動などの正しい生活を心がけましょう!

 

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来月のテーマは、「乾燥」です。