健康管理情報

そのままでいいの?あなたの不調~耳鳴りの症状を解消しよう!~

2023年6月
更新)
こころがもたらすからだの病気

皆さんは「耳鳴り」を経験したことはありますか?「キーン」という音が鳴り続けると不快に感じますよね。今回は、そんな耳鳴りの原因と耳鳴りの裏に隠れている疾患や体の状態について解説をしていきます!ぜひ最後までご覧ください!

 

 

耳鳴りとは?

耳鳴りとは、何も周囲で音が鳴っていないにもかかわらず様々な音が聞こえる症状のことをいいます。代表的なものは、「キーン」「ピー」というような金属音や、「ザー」「ブーン」「ゴー」というような機械音です。

 

耳鳴りの原因

内耳の障害によるものや、ヘッドホンなどの使い過ぎ、また、加齢、首・肩こり、ストレスなどによって起こります。

 

耳鳴りの症状から考える原因

片耳から聞こえる場合 : 突発性難聴、メニエール病 など

両耳から聞こえる場合 : 老人性難聴、騒音性難聴、音響性難聴 など

「ザー」「ゴー」という低音の耳鳴りが聞こえる場合 : 耳垢栓塞、耳管狭窄 など

「キーン」「ピー」という金属音の耳鳴りが聞こえる場合 : メニエール病、突発性難聴、ストレス など

 

耳鳴りの原因となる疾患

突発性難聴 

突然音が聞こえなくなる病気であり、片耳が聞こえなくなったり、片耳だけの耳鳴りが起こる他、めまいなどが現れます。ストレスに関係しているとも考えられていますが、明確な原因は今のところ不明です。

メニエール病

30~50代女性に多く、10分~数時間と持続時間の長い回転性めまい(目がぐるぐる回る)を突然起こす疾患です。内耳のリンパ液が増える「内リンパ水腫」が原因ですが、その発生要因は分かっていません。めまい以外に片耳だけの耳鳴り、吐き気・嘔吐、難聴、耳が詰まる感じも現れます。

老人性難聴

耳の奥にある内耳の蝸牛(かぎゅう)部分の有毛細胞(音を感じ取る細胞)が、老化によって壊れてしまうことが原因です。50~60代になると多くなりますが、早い人だと40代から起こる場合もあります。

騒音性難聴、音響性難聴

騒音性難聴は主に工場の機械音や工事音などの騒音にさらされることで起こり、音響性難聴は主に爆発音やライブ会場などで大音響にさらされること、ヘッドホンなどで大音量の音楽を聴くことなどによって起こります。

耳垢栓塞

本来は自然に排出されるはずの耳垢が、耳掃除で耳垢を奥に押しやってしまったり、水が入って耳垢が膨らんでしまった場合に、外耳道を塞いでしまう「耳垢栓塞」という状態が起こることがあります。自分で無理に解消しようとせず、耳鼻科を受診するようにしましょう。

耳管狭窄

内耳には、耳と鼻の奥をつなげる「耳管」という器官があります。通常、耳管は閉じており、あくびやつばを飲み込むときにだけ瞬間的に開きます。飛行機などに乗り、周囲の気圧が急激に変化すると内耳内の圧力と差が生まれ、耳が詰まった感じがしますが、つばを飲み込むなどして、耳管が開き圧力が調整されると元に戻るようになっています。しかし、風邪や副鼻腔炎などが原因で耳管が狭くなり耳が詰まった感じが長く続く場合、「耳管狭窄」と呼びます。

 

<耳の構造>

 

耳鳴りを予防・改善するには

音響療法

音響療法は、耳鳴りそのものをなくす治療ではなく、感じにくくする治療です。耳鳴りよりも小さな音を聞き続け、耳鳴りが際立つような静かな環境をなるべくつくらないようにすることで、耳鳴りが気にならないようにしていきます。

生活習慣を整える

やはり十分な睡眠、適度な運動、バランスの取れた食事が不可欠です。ストレスを緩和し、肩こりなどを改善するためにもリラックスできる時間を確保し、ストレッチなどを心掛けましょう。

 

 

もっと詳しく知りたい方は、健康管理士のテキストで学んでみませんか?

ご自身や周りの大切な方のために、健康管理の正しい知識を身につけて、健康で輝く未来を創りましょう♪

<下記のURLで概要をチェックしてみてください>

https://healthcare.or.jp/kenkokanrishitoha/

 

来月のテーマは、「片頭痛」です。