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長野 ~日本の郷土料理~

2013年5月号
更新)
日本の郷土料理

長野県は、本州の中央部に位置し、北海道、岩手県、福島県に次いで、日本で4番目に大きな都道府県です。海に隣接していない内陸県の一つで、日本で最も多くの都道府県と隣接する県であり、山梨県や静岡県をはじめとした8県に囲まれています。
長寿の県としても知られていますが、厚生労働省が発表した2010年の都道府県別平均寿命では男性80.88歳、女性87.18歳と男女ともに首位となりました。
県の花は「りんどう」です。9~11月頃に紫色の美しい花を咲かせます。

 

名所

松本城

長野県の中部に位置する松本市にあり、安土桃山時代末期から江戸時代初期に建造されました。日本には国宝となっている城が4つありますが、そのうちの1つが松本城です。
松本城の周りは三重の水堀に囲まれており、一番内側に天守の建物と本殿があります。天守は、外から見ると5階建てですが実際には6階建てという「五重六階」の造りをしています。桜の季節にも人気があり、地元の人の憩いの場所としても親しまれています。

特産品

野沢菜

野沢菜は、信越地方を中心に栽培されている野菜で、野沢菜漬けの材料として知られています。信州菜とも呼ばれ、春に黄色い花を咲かせます。
野沢菜は、カブの品種とされていますが、これは、大阪・天王寺で栽培されている天王寺蕪の種子を栽培したことがはじまりだとされており、蕪が小さく葉柄が大きい天王寺蕪とはまったく違ったものが育ったためと言われています。
野沢菜漬けには、風邪の予防につながるビタミンCやカロテン、便秘や大腸がんの予防にもつながる食物繊維、そのほかカルシウムや鉄分など、日々の生活で不足しがちな栄養素も豊富に含んでいます。

郷土料理

おやき

「おやき」は、小麦粉やそば粉などで作った皮に野菜などの具を包んだおまんじゅうのようなもので、「焼き餅」とも呼ばれています。長野県は寒冷な気候の米の栽培には適さないため、米の代わりにそばや小麦を原料とした食品が食べられてきました。
あんには野菜や山菜が用いられるのが一般的ですが、小豆あんや野沢菜など地域や家庭によってさまざま種類があります。
小麦粉やそば粉を水で溶いて練り、薄く延ばして皮を作り、その皮に野菜などのあんを包んで、焼いたり蒸したりして仕上げます。

信州そば

「信州そば」は、長野県で作られるそばの総称です。水はけがよく、昼と夜の気温差が大きいほど実の締まった美味しいそばがとれると言われ、信州の風土と相性が良く良質のそば栽培に適しています。
現在一般的に食べられている麺線状のそばは、信州が発祥の地でもあると伝えられており、それ以前は団子状やせんべい状にして食べられていました。
現在は手軽に食べることのできるそばですが、石臼を手で回してできたそば粉を打ち、手間隙がかかったことから、もてなしの「晴れ食」として祝いの席などで食べられていました。

来月のテーマは、「京都府 ~日本の郷土料理~」です。