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新潟 ~日本の郷土料理~

2014年11月号
更新)
日本の郷土料理

新潟県は、本州の日本海沿岸中央に面し南北に長く位置します。豊かな自然に恵まれ、県の東側は朝日山地、飯豊山地、越後山脈の山々がそびえ立つほか、信濃川や阿賀野川をはじめとした河川が日本海にそそぎ、四季折々の魅力を楽しめます。

また、花火王国とも言われ、7~9月には県内全域で花火大会が開催されます。「海の柏崎」「川の長岡」「山の片貝」と呼ばれる三大花火大会は全国的にも有名で、県内外を問わず毎年多くの人が訪れます。県の花は「チューリップ」です。県内で広く栽培され、ロシアなどにも輸出しています。

 

名所

佐渡島

佐渡島は、新潟県西部に位置する島で、東京都(東京23区・多摩地域)の面積の約48%に相当し、本州などの主要4島と北方領土を除いた島の中で、沖縄本島に次ぐ広さを持っています。佐渡沖を流れる対馬海流の影響を受け、冬は本土よりも1~2度気温が高くほとんど雪は積もりません。また、夏は本土よりも1~2度低く一年を通して比較的過ごしやすい気候です。

島には、「大佐渡山脈」と「小佐渡山脈」の2つの山脈があります。北部の「大佐渡山脈」は、1,000メートル級の山脈で、島としては珍しい3つの大きな山が連なり、古くから高山植物や山野草の宝庫として親しまれてきました。一方、南部の「小佐渡山脈」は温暖で、果物の栽培に適しており、「おけさ柿」「りんご」「すいか」などの栽培が盛んに行われてきました。また、佐渡の海は日本でも有数の透明度を誇りダイビングスポットとしても知られています。

特産品

黒崎茶豆

新潟県黒崎地区で栽培されている茶豆で、7月末~8月上旬に収穫されます。茶豆は枝豆の一つですが、サヤのうぶ毛や豆の薄皮の色が少し茶色いことから「茶豆」と呼ばれるようになりました。

見た目は普通の枝豆と似ていますが、香りが非常に豊かで茹でた時に甘い香りが特徴で、ほかの枝豆に比べて糖分や旨味成分が豊富に含まれるほか、歯ごたえにも優れています。収穫時期が短く、新潟県内でも入手しにくい希少品のため「枝豆界の魚沼産コシヒカリ」と呼ばれています。

郷土料理

へぎそば

へぎそばの発祥は、魚沼地方。つなぎに「ふのり」という海藻を練り込んで作ったそばで、滑らかな喉ごしと、しこしことした食感が特徴です。魚沼地方は、古くから織物の名産地として栄え、麻織物に糸を糊付けするために「ふのり」が利用されており、容易に入手することができる環境でした。

「ヘギ」と呼ばれる器に一口程度の小さな束にして盛りつけられます。薬味として、刻みネギやからし、ワサビなどを使って食します。

のっぺ

鶏肉やにんじん、ごぼう、れんこん、里芋など、季節の具材を鍋で煮込んだ汁物です。片栗粉などを用いず、里芋から出るぬめりを利用して自然なとろみを付けているのが特徴です。地域や家庭によって食材の切り方やだしなどの味付け、盛りつけ方などが異なりバリエーションが豊富です。

新潟特産の鮭やイクラを入れるなど、新潟に古くから伝わるお盆や正月には欠かせない料理です。また、汁物としては珍しく冷ましてから食べることもあります。

来月のテーマは、「宮城県 ~日本の郷土料理~」です。