健康管理情報

インフルエンザの症状とは?感染経路や治療・予防法まで

2018年12月
(更新)
季節の健康

インフルエンザは通常、11月下旬から12月上旬に流行し始めて、翌年1月から2月にピークを迎えて収束に向かいます。しかしコロナ過を経て、抗体を持っている人が少なかったり、また、南半球からの観光客が多かったりすることで、夏場から流行が始まるなど、流行する時期が予測しづらくなっています。

症状

インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染することで起こる感染症です。主な症状は、38℃以上の高熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感などで、これらの症状が急激に現れるのが特徴です。また、普通の風邪と同じように、喉の痛み、鼻汁、咳などの症状も現れます。

 

合併症・二次感染のリスク

子どもや高齢者、免疫力が低下している人がインフルエンザにかかると、肺炎を伴って重症化することもあります。熱が長引いたり、咳や息苦しさが続いたりする場合は、早めに病院へ行きましょう。
また、子どもには、インフルエンザ脳症という危険な合併症のリスクもあります。まれではあるものの、適切に対処しないと約30%が死亡、約25%に後遺症が残るといわれているため、注意が必要です。5歳以下の乳幼児に多く、発熱から24時間以内の異常行動(幻覚や幻聴、走り回る、暴れる、会話が成立しないなど)や、5分以上のけいれんが起こります。熱せん妄※1や熱性けいれん※2との区別が非常に難しいため、迷ったらすぐに救急外来を受診するようにしましょう。

※1熱せん妄
10歳以下の子どもに多く、高熱によって異常行動が起こることをいい、後遺症はありません。発熱から2日以内に起こることが多いため、就寝中も子どもから目を離さないようにしましょう。
※2熱性けいれん
5歳以下の乳幼児に多く、高熱によって起こる後遺症の無いけいれんで、ほとんどが5分以内に治まります。そのため、5分以上続くかどうかが判断基準となります。

そのほか、二次感染として多いのは、副鼻腔炎や急性中耳炎です。特に急性中耳炎は子どもに多く、耳の痛みや詰まった感じがあれば、早めに耳鼻咽喉科へ行きましょう。

感染経路

主な感染経路は、咳やくしゃみの際に口から発せられる水滴(飛沫)による飛沫感染です。また、ウイルスの付着したドアノブやスイッチをさわったあと、手を洗わずに鼻や口などをさわることで感染する場合もあります(接触感染)。そのため、インフルエンザにかかったら、マスクを着け、こまめに手洗いをして、他の人にうつさないよう注意しましょう。

治療

治療には、タミフルやリレンザなどの抗インフルエンザウイルス薬が用いられ、市販薬は無いため、医師に処方箋を発行してもらう必要があります。抗インフルエンザウイルス薬は、原則として発症から48時間以内に服用を開始するよう定められていますが、重症化した場合などは、この限りではありません。
インフルエンザにかかってしまったら、安静にして、しっかりと休養をとるようにしましょう。特に、十分な睡眠をとることが大切です。また、スポーツドリンクやスープなどで、しっかり水分を補給して、脱水が起こらないように気をつけましょう。

 

 

予防法

流行前の予防接種

インフルエンザワクチンの予防接種には、感染後に発症する可能性を低減させる効果や、重症化を予防する効果があります。一般的なインフルエンザワクチン(不活化注射ワクチン)は、接種から約2週間後に体内で十分な量の抗体がつくられるようになっていて、その効果は約5ヶ月間持続します。そのため、主な流行開始時期である11月下旬の2週間前にあたる、11月上旬までの接種が推奨されています。
ちなみに、流行が始まる時期が早かった場合には、早めの接種がおすすめです。早く接種すると翌年のピーク時に効果が無くなってしまうと心配になるかもしれませんが、効果は突如無くなるものではなく、徐々に無くなっていくため、すぐに体が無防備になるということはありません。

 

外出後の手洗い

流水・石けんによる手洗いは、手指など体についたインフルエンザウイルスを物理的に除去することができるため、インフルエンザに限らず感染症対策の基本です。ウイルスによっては、アルコール消毒で効果がみられないものもありますが、インフルエンザウイルスにはアルコール製剤による手指衛生も効果があります。 また、風邪予防の常識となっているうがいは、インフルエンザ対策としては科学的根拠が乏しいとされていますが、健康習慣としてはうがいも意味があるため、止める必要はないとされています。

 

適度な湿度の保持

空気が乾燥すると気道の粘膜の防御機能が低下するため、インフルエンザにかかりやすくなります。冬場は、暖房の使用により室内が乾燥するため、加湿器などを使って適切な湿度(50~60%)を保つようにしましょう。加湿器が無い場合は、濡れたタオルをハンガーなどに吊るしたり、水を入れたコップに挿すペーパーフラワーなどを活用したりして加湿を心がけましょう。

十分な休養とバランスのよい食事

普段から抵抗力を保つために、十分な休養と栄養バランスの良い食事を心がけましょう。睡眠時間をしっかり確保して、3食きちんと食べることが大切です。特に寒い時期には、スープや鍋、温かい飲み物などを飲んだり、湯船に浸かったりして体を温める習慣をつけましょう。

人込みや繁華街への外出を控える

インフルエンザが流行してきたら、特に高齢者や基礎疾患のある方、妊婦、体調の悪い方、睡眠不足の方は、人混みや繁華街への外出を控えましょう。やむを得ず外出する場合には、ある程度、飛沫感染を防ぐことができる不織布(ふしょくふ)製マスクを着用しましょう。

 

飛沫感染対策としての咳エチケット
  • 咳やくしゃみが出るときは、他人にうつさないようにマスクを着用しましょう。マスクを持っていない場合は、ティッシュなどで口を押さえ、他の人から顔をそむけて1m以上離れましょう。
  • 鼻水・痰などを含んだティッシュはすぐにゴミ箱に捨て、手のひらで咳やくしゃみを受け止めた場合はすぐに手を洗いましょう

健康な人がマスクをするだけでは予防策としては限定的で、特に、感染者がマスクなどの飛沫感染対策を行うことが重要です。

免疫力アップにおすすめの食材

  • りんご

    りんごに含まれるポリフェノールの一種であるケルセチンは、ウイルスに対する抵抗力を高めるビタミンCの吸収を助けるため、インフルエンザを含む感染症にかかりにくくなります。また、かかってしまったあとでも回復を助けてくれるので、おすすめです。

  • 人参

    にんじんには、β-カロテン(ビタミンA)が大量に含まれています。β-カロテンには、口や鼻、のどといった粘膜や皮膚の健康を保つ働きがあるため、空気の乾燥した時期に最適です。β-カロテンは、皮のすぐ内側に多く含まれているので、なるべく薄く皮をむくか、皮ごと調理しましょう。

  • ブロッコリー

    ブロッコリーには、ビタミンCがレモンの2倍も含まれています。さらに、粘膜の抵抗力を高めるビタミンAも豊富に含むため、ビタミンCとビタミンAの両方を効率良く摂ることができ、インフルエンザや風邪の予防に最適な野菜です。長い時間ゆでたり煮たりするとせっかくの栄養素が流れ出てしまうため、蒸して食べることがおすすめです。最近は、電子レンジで使えるせいろも販売されているので活用してみてください。

りんごと人参とブロッコリーを使ったおすすめレシピ

いろどりサラダ
材料 (2人分)
  • ブロッコリー ……1/4株

  • りんご ……1/4個

  • 人参 ……1/4本

  • <ドレッシング>

  • 甘酢* ……大さじ1

  • はちみつ ……大さじ1/2

  • オリーブ油 ……大さじ1

  • 塩コショウ ……少々

  • カッテージチーズ ……大さじ1.5

  • *甘酢の材料(350ml分)

  • 酢 ……300ml

  • 砂糖 ……大さじ8

  • EVオリーブ油 ……大さじ1

  • 塩 ……小さじ2

作り方

  1. 1

    <下準備①>ブロッコリーは小房に分け、せいろで蒸す。せいろがなければ、熱湯でサッとゆでて水気をきる。

  2. 2

    <下準備②>りんごは皮ごときれいに水洗いして、食べやすい大きさのくし切りにし、芯を取ってイチョウ切りにする。分量外の塩水に放ってザルに上げる。

  3. 3

    <下準備③>ニンジンは皮をむいて縦にせん切りにし、耐熱ボウルに入れてラップをかけ、600Wの電子レンジで2~3分加熱する。ザルに上げて水気をきる。

  4. 4

    ボウルで<ドレッシング>の材料を混ぜ合わせ、ブロッコリー、りんご、ニンジンを加えて混ぜ合わせ、冷蔵庫で冷やしておく。

  5. 5

    器に盛り、カッテージチーズを散らしてできあがり♪

来月のテーマは、「DASH食 ~今話題の健康ワード!~」です。

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