生活習慣病を予防する特定非営利活動法人 日本成人病予防協会
パソコンや携帯電話、タブレット端末などのデジタルツールは、今や日常生活に欠かせないものになっていますね。常にディスプレイを見ている、そんな方もいるのではないでしょうか。
そこで気になるのが目の疲れ。「目が渇く」「霞んで見える」はSOSのサインです。
今回はそんな目の疲れに効果のあるハーブ・アロマをご紹介します。
輝く瞳という意味を持つアイブライトは、その名のとおり、目に効果のあるハーブとして古くから親しまれてきました。古代ギリシャの学者であるテオプラストスが眼感染症の治療にアイブライトを処方していた、という記録も残っています。
アイブライトには疲れ目や視力低下の予防、充血や炎症などの症状を緩和する働きがあります。また、目の筋肉の緊張を解きほぐす働きもあると言われています。
さらに、目以外にも粘膜に働きかける作用があるので、花粉症の症状を落ち着かせるのにもオススメです。
古代エジプトの美の女神「ヒビス」の名前に由来するハイビスカスは、その由来のとおり派手な色の大きな花というイメージがありますが、ハーブディーに使用するのは観賞用の花とは別で、ローゼル種のがく部です。
クエン酸などの植物酸やミネラルを含むため、体内のエネルギー代謝と新陳代謝を高め、運動による肉体疲労を回復させる働きがあります。また、アントシアニンを多く含むため、視力低下や疲れ目解消に効果があります。
ビルベリーとはブルーベリーの野生種の1つで、食用として使われるブルーベリーとは種類が異なります。
ヨーロッパでは中世から視力低下防止や鳥目に効果があるとして愛用されてきました。第2次世界大戦中にはイギリス空軍パイロットが夜間飛行の際、ビルベリージャムを食していたとも言われています。
ビルベリーには、眼精疲労や視力の改善、強い抗酸化作用、毛細血管保護作用などの効果が期待出来ます。これはビルベリーに含まれる色素成分・アントシアニンによるもので、眼病予防に役立つとされています。
目に疲れを感じているときにオススメなのがアイピロー。レンジで1分程度温めて使用します。じんわりと目を温めて血行を良くし、コリをほぐしてくれます。
ハーブの香りで気分をリラックスさせる効果も。充血を抑えたいという時には冷蔵庫で冷やしたアイピローがオススメです。香りが弱まってきたらエッセンシャルオイルを少量垂らして調整してください。
作り方は簡単。フラックスシード(なければ小豆や米など)とお好みのドライハーブを混ぜ、布袋に入れて口を縫い合わせれば完成。
内袋には縫い目を作って区切ると中身が片寄らず、均等になります。外袋にはお好きな柄の布を使って可愛くアレンジしてみてください。
目の周りをマッサージして緊張をほぐせば、目の疲労感はかなり回復します。
フェイスマッサージは視神経や筋肉、網膜の血行を良くし、新陳代謝を活発にさせます。特にこめかみや眉間のマッサージが効果的です。中指と人さし指を使ってもみほぐして下さい。
コツは骨に対して垂直の角度で押すことです。また、強く押すと逆効果になりますので、優しく押すようにしましょう。疲れ目のマッサージは正しく行えば、目の疲れだけでなく近視や眼病の予防、老眼の予防、視力回復などにも効果が期待出来ます。
目は日々使うものなので、毎日のケアが大切です。ご紹介した方法はすべて手軽に試す事が出来るものばかりなので、疲れを感じたらぜひ試してみてください。
また、なにかおかしいと感じたらすぐに眼科の診察を受けてください。
来月のテーマは、「便秘 ~ハーブ・アロマと健康~」です。