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岡山 ~日本の郷土料理~

2016年2月号
更新)
日本の郷土料理

岡山県は中国地方南東部に位置し、東は兵庫県、西は広島県に隣接しています。気候は瀬戸内海四季気候に属し、年間日照時間や年平均気温が全国平均を上回り、晴天に恵まれて穏やかな気候であることから、1989年より「晴れの国 おかやま」を県の標語としています。
岡山県は桃太郎伝説発祥の地としても知られ、伝説にまつわる地名、旧跡など数多くのスポットが点在しております。
県の花は「ももの花」です。岡山県は桃の栽培が活発に行われており、毎年3月下旬から4月上旬にかけて桃畑いっぱいにピンク色の可憐な花を咲かせます。

 

名所

岡山後楽園

岡山県の後楽園は、石川県の兼六園、茨城県の偕楽園(かいらくえん)と並んで日本三名園の1つであり、2008年にはミシュラングリーンガイド・ジャポンで三ツ星を獲得しました。
後楽園は岡山藩主・池田綱政(つなまさ)の命により、14年の歳月をかけて1700年(元禄13年)に一応の完成となりました。敷地の広さは東京ドームの3倍ともいわれ、池、築山、芝生、茶室などの建物が園路や水路で結ばれ、歩きながら移り変わる景色を眺めることができるよう工夫された回遊式庭園となっています。春は桜、秋は紅葉の名所としても知られています。

特産品

黄ニラ

岡山県では黄ニラを明治時代から生産しており、全国生産量の約7割が栽培されています。光を遮断して一般的な緑色の葉ニラを栽培することによって、葉緑素の発生が抑えられ、黄ニラをつくることができます。
黄ニラは、シャキシャキとした歯ごたえがあり、ビタミンA、B1、カロチンなどが豊富で栄養価の高い野菜です。また、黄ニラには、葉ニラには含まれていない、「脳の老化をストップ・記憶力のアップさせる」といわれている「アホエン」という物質が含まれています。

郷土料理

岡山ばら寿司

岡山ばら寿司は、江戸時代に岡山藩主であった池田光政公が、一般庶民に贅沢をさせないように「食事は一汁一菜(いちじゅういっさい)とする」といった倹約令を出しました。それに対し、一般庶民は、魚や野菜を寿司飯に目立たないように混ぜて食べることで「一菜」とした「ばら寿司」を考案しました。
岡山ばら寿司の具や野菜は、家庭や地域によってさまざまですが、瀬戸内海の新鮮な魚と旬の野菜を盛り合わせたものです。現在では、ばら寿司の具の種類も増え、豪華な食材を使用し、祭り、祝い事、 盆正月など特別なハレの日の料理としてつくられています。

ままかり(サッパ)の酢漬け

ままかりは、岡山地域で呼ばれている名前で、一般的には「サッパ」と呼ばれる岡山県南部で収穫される背が青い小魚です。
ままかりの「まま」とは、「まんま(ご飯)」のことをいいます。サッパの魚のあまりの美味しさから食べ過ぎて、隣からご飯を借りてまでも食べたくなるということから「まま(ご飯)かり(借り)」と呼ばれるようになったといわれています。
ままかりの酢漬けは、鱗、頭、はらわたを取り除き、塩をやや多めに振って寝かせ、身をよくしめて水洗いをした後に、酢、生姜、唐辛子、昆布、砂糖などを入れて漬け込みます。サッパの開きを酢漬けにし、にぎり鮨にしたものが祭などの行事で用いられています。

来月のテーマは、「島根県 ~日本の郷土料理~」です。