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茨城 ~日本の郷土料理~

2016年9月号
更新)
日本の郷土料理

茨城県は関東地方の北東部に位置する県です。また、東側は太平洋に面しています。
北は福島県、西は栃木県に接しています。
茨城県といえば、琵琶湖に続き、国内第2位の面積の湖である霞ヶ浦が県の南東部にあり、遊覧船などのクルージングが楽しめる観光地でもあります。また、大洗という地域が観光スポットとして有名であり、海水浴場をはじめ、水族館などを目的として訪れる方が多いようです。
茨城県は地域によって多少気候が異なります。 太平洋沿岸部は海洋性気候、内陸部は内陸性気候となります。 夏季は北東気流の影響もあり、ほかの北関東と比べると比較的涼しくなります。
郷土の花は「バラ」です。県名には、バラという言葉が入っており、県章、県旗もバラのモチーフになっています。

 

名所

筑波山

茨城県のシンボルともいわれている筑波山がつくば市北端にあり、筑波山は「万葉集」にも詠まれている名山です。また頂上には筑波山神社の本殿があります。「西の富士、東の筑波」と富士山と並び称される筑波山ですが、日本百名山の中でも、標高が877mと低く、比較的気軽に登山が楽しめる山としても有名です。

特産品

水戸納豆

納豆といえば、「水戸納豆」というくらい、知名度が高い特産品です。
茨城県はもともと、農家などで納豆づくりが盛んなところでした。しかし、水戸納豆の名が知られるようになったのは意外に新しく、明治になってからといわれています。かつて、納豆が江戸に出回っていたことを本で知った水戸の笹沼清左右衛門という方が、納豆を水戸の名物にしようと製造に乗り出したのがきっかけでした。
当初は水戸駅前の広場で売られていましたが、やがてホームでおみやげとして売られるようになり、徐々に有名になったようです。

郷土料理

あんこう鍋

あんこう鍋は、あんこうを主な具材とする鍋料理で、あんこうの7つ道具、野菜、スープ(割り下)を一緒に鍋に入れて煮込んだ料理のことをいいます。一般的に味付けは味噌仕立てか醤油仕立ての2種類があり、あっさりとした風味のものが多いようです。「あん肝」をどのくらい使用しているかによって、コクや旨味、風味が大きく変わります。基本的にあんこうの7つ道具が入っていれば「あんこう鍋」になりますが、濃厚でクセも強い「どぶ汁」に比べて食べやすいのが特徴で、あん肝が溶け出したスープを味わいながら、7つ道具それぞれの食感と味を楽しめます。
あんこうの七つ道具とは…肝・とも(胸ビレと尾ビレ)・卵巣・肉の部分・胃袋・エラ・皮のことです。

そぼろ納豆

そぼろ納豆とは、納豆に塩漬けにした切り干し大根を混ぜ、しょう油などの調味料で味をつけた茨城県の郷土料理です。そぼろには、細かいという意味があるようで、細かく刻んだ切り干し大根が入っています。小粒の大豆が特徴で、保存食として水戸地方の農家でつくられました。そのままご飯の上にのせて食べる場合や、お茶漬けにして食べることもあるようです。

来月のテーマは、「福島県 ~日本の郷土料理~」です。