健康管理情報

筋肉をもっと知ろう! ~筋肉の基本① 構造~

2022年1月
更新)
筋肉をもっと知ろう

2020年に引き続き2021年も新型コロナウイルスの影響が続き、外出が減り、肥満や運動不足の方が急増しています。皆さまは大丈夫ですか?

そこで、2022年の健康管理情報では、体を支える「筋肉」をテーマに、筋肉の基本、スマートフォンの操作や体の歪み・癖による筋肉への弊害の他、凝り固まった筋肉をほぐす方法など体を動かすことの大切さについても特集しお届けいたします!

まずは、筋肉の基本から学習していきましょう!

筋肉

筋肉の種類

私たちが体を自由に動かすことが出来るのは、筋肉が存在するためです。筋肉には「骨格筋」「心筋」「平滑筋」の3種類があります。骨格筋は、主に骨についている筋肉であり、身体を動かす働きを持ちます。心筋は心臓を拍動させる筋肉です。そして、平滑筋は血管や内臓を動かす筋肉です。

また、骨格筋は「随意筋」と呼ばれ、自分の意思で動かすことができますが、心筋や平滑筋は「不随意筋」と呼ばれ、自分の意志ではコントロールすることが出来ず、自律神経の支配下で動く筋肉です。

  骨格筋 心筋 平滑筋
所在 骨格 心臓 血管や内臓
機能 骨に結合して身体を動かす 心臓を動かす 血管、消化器官、子宮、膀胱などを動かす
随意性 随意(自分の意志で動かせる) 不随意(自分の意志では動かせない) 不随意(自分の意志では動かせない)
支配神経 体性神経 自律神経 自律神経

筋肉の構造(骨格筋)

今回は、筋肉の代表格である骨格筋の構造を見ていきます。筋肉は、「筋束」と呼ばれる束が集まって出来ています。さらに筋束は、「筋線維」と呼ばれる長い線維が束になり構成されています。

この筋線維1本1本が、骨格筋の細胞に該当します。また、骨格筋は他の細胞と比べて長く、全長50cmに達するものもあります。

そして、筋線維の細胞質には、「筋原線維」と呼ばれるタンパク質の束が詰まっています。

筋肉の構造

筋肉の収縮

筋肉はエネルギーを使い、「縮む」ことが使命です。ここからは、筋肉の収縮の仕組みについて詳しく見ていきましょう!

筋肉を収縮させる装置は、筋線維の中に存在する筋原線維です。筋原線維は、「太い線維」と「細い線維」の2種類が規則正しく交互に並んだ構造をしています。太い線維は主に「ミオシン」、細い線維は主に「アクチン」というタンパク質から出来ています。
筋肉を収縮させる信号が届くと、太い線維(ミオシンフィラメント)が細い線維(アクチンフィラメント)をたぐりよせ、2つの線維がスライドする仕組みになっています。

その結果、筋原線維全体が短くなり、筋肉の収縮が起こります。このように、骨格筋を自由自在に収縮させ動かすことで、私たちは歩いたり、物を持ち上げたりすることが出来るのです。

筋肉の収縮

 

今回はここまでです!筋肉は奥が深いですね。

次回も引き続き筋肉の基本について学習していきましょう!
次回は筋肉の種類「遅筋・速筋」や、「筋肉が大きくなる仕組み」などについて解説していきます!

来月のテーマは、「筋肉をもっと知ろう! ~筋肉の基本② 筋肉が大きくなる仕組み~」です。