健康管理情報

そのままでいいの?あなたの不調~腰痛を解消しよう!~

2023年2月
更新)
何気ない不調~○○を解消しよう~

今年は10年に1度の大寒波が襲来していますね。寒さで血行が悪くなり、腰痛を感じる方が例年以上に増えているのではないでしょうか。今回は、腰痛の原因・症状・対処法を学んでいきましょう!

腰痛の原因は?

腰痛を原因別に分類した場合、原因が特定できる割合は約15%、原因が分からない場合が約85%となっています。

<原因を特定できる腰痛>
  • 腰の神経の障害によるもの
    腰部脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニア など
  • 内臓の病気によるもの
    慢性膵炎、尿路結石、十二指腸潰瘍、子宮内膜症 など
<原因を特的できない腰痛>

腰を支える筋肉や関節に問題があり、痛みが生じている。長期間に及ぶ姿勢の悪さや、運動不足による腰を支える筋力の低下などが問題となる

腰部脊柱管狭窄症とは?

腰部脊柱管狭窄症とは、腰椎の後ろ側にある神経が通るトンネルの「脊柱管」が狭くなり、神経が圧迫されることで痛みが生じる疾患です。前かがみになると症状が緩和し、体を後ろに反らすと、しびれ・痛みが強くなるのが特徴です。

腰部脊柱管狭窄症

椎間板ヘルニアとは?

椎間板ヘルニアとは、腰椎と腰椎の間でクッションの役割をしている軟骨状の組織「椎間板」にひびが入り、中心にある「髄核」が飛び出して神経に炎症などを引き起こす疾患です。腰部脊柱管狭窄症とは反対に、前かがみの姿勢になると腰の痛みと脚のしびれが強くなるのが大きな特徴です。

椎間板ヘルニア

症状から腰痛の原因を考えよう!

どのような症状が起きているのか、またどういった状況で痛むのかなどを整理することで腰痛の原因を探ることができます。

お尻や足が痛む、しびれる

⇒腰部脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニアなどによる腰の神経障害の可能性あり

  腰部脊柱管狭窄症は40代後半くらいから増えはじめ、椎間板ヘルニアは20~40代の若い世代に多く発症する

腰の痛み+背中が曲がってきた

⇒骨粗しょう症により、背骨が潰れて圧迫骨折が起きている可能性あり

 70代以上の女性に多く発症する

じっとしていても痛む

⇒内臓の病気、重度な脊椎の病気の可能性あり         

腰が痛む内臓疾患としては、泌尿器系では男性に多い尿路結石(腎臓で出来た石が尿管で詰まる)、女性に多い腎盂腎炎(腎臓の感染症)、また消化器系では、胃十二指腸潰瘍、膵臓炎などを起こしている可能性があります。泌尿器系であれば排尿の異常が無いか、また消化器系であれば腹痛や吐き気などが無いかなども確認しましょう。

体を動かしたときにだけ腰が痛む

⇒腰を支える関節や筋肉などが原因である可能性あり

危険度は低く、ほとんどの場合は1カ月以内に痛みがなくなる。症状が3ヶ月以上長く続く場合は、医療機関にかかることが推奨される

腰痛を緩和するにはどうすればよいの?

腰を支える筋肉を強化しよう!

腹筋が弱っていると、反り腰になり腰が痛むことがあります。腹筋と背筋のバランスが整うよう腰回りの筋肉強化を目指しましょう。腹筋を鍛えることのできる“プランク”などのトレーニングがおすすめです!

手術を検討することも

腰部脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニアなど腰の神経障害により痛みが出ている場合、筋力トレーニングや痛みを緩和する注射などを打ち経過をみることもありますが、症状が重い場合には手術を行うこともあります。

内臓の疾患が原因の場合

直ちにどの内臓に問題が生じているのかを調べ、治療を行うようにしましょう。

<腰ベルトの正しい巻き方>

 骨盤の出っ張ている部分がコルセットの中央になるように巻いていきます。コルセットを付ける目的は腰回りの筋肉の補助をし、腰への負担を軽減すること、そして姿勢の維持です。しかし、長期間付け続けるとコルセットに頼りっきりになり腰回りの筋肉が落ち、治りが悪くなることもあるため、痛みが軽減してきたら負荷がかかるときだけ一時的に使用するように、付けっぱなしは避けるようにしましょう。

 

腰痛を緩和して、健やかな日々が送れるよう心掛けましょう!

 

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来月のテーマは、「めまい」です。