健康管理情報

そのままでいいの?あなたの不調~生理痛を解消しよう!~

2023年4月
更新)
ハーブ・アロマと健康

毎月やってくる生理。お腹の痛みや不調に悩んでいませんか?今回は、生理痛はなぜ起こるのか、また、少しでも緩和するためにはどうしたらよいのか解説をしていきます。

「生理」とは?

月に1度子宮の中では、排卵が起こると共に妊娠に備えて、受精卵が着床しやすくなるよう子宮内膜が厚くなっていきます。その後、妊娠が成立しなかった場合には不要となった子宮内膜が剥がれ落ち、体外に排出されます。これが生理(月経)です。

 

生理痛の原因は?

生理痛の原因は子宮内膜でつくられる「プロスタグランジン」というホルモンによるものです。プロスタグランジンには、妊娠が成立しなかった場合、子宮を収縮することにより不要になった子宮内膜を体外に排出する働きがあります。しかし、プロスタグランジンの分泌量が多いと子宮の収縮が強く起こり、生理痛を引き起こしてしまいます。さらにプロスタグランジンの影響で頭痛や腰痛が起こる場合もあります。

 

生理痛を悪化させる要因は?

生理痛を悪化させる要因は、血流低下による体の「冷え」です。同じ姿勢で長時間過ごしたり、運動不足であると血流が悪くなり熱が運ばれずに体がどんどん冷えていきます。血流が悪くなると、痛みの原因となるプロスタグランジンが分泌後に滞ることでより痛みを感じるようになります。生理中は基礎体温が下がることに加え、プロスタグランジンの働きにより血管が収縮し、さらに血流が悪くなりやすいため特に注意が必要です。

 

 

病気による痛みの可能性も?

生理痛の痛みが強い、または出血量が多い場合には「子宮内膜症」や「子宮筋腫」など別の病気が隠れている可能性があります。症状が続くようであれば、婦人科を受診するようにしましょう。

 

 

生理痛を緩和するには?

◉体を温めよう

腹巻や、カイロ、ひざ掛けなどを使用し、意識的に体を温め、冷えを解消するようにしましょう!

 

◉ゆったりできる時間をつくろう

ストレスによっても交感神経が優位になり血管が収縮し冷えにつながるため、生理中は特にリラックス時間を確保してあげるようにしましょう!

 

◉ハーブティーを飲もう

体を温め、リラックス効果の高いハーブティーの摂取もおすすめです。コーヒーや紅茶などカフェインが多い飲み物は血管を収縮させ生理痛を悪化させる可能性があるため、取り過ぎには注意しましょう!

 

 

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生理痛の症状を抱えたまま放っておくと、日常生活にも支障が出てきてしまうこともあります。日頃から血流をよくする習慣を持ち、少しでも症状が緩和するように意識してみましょう。

来月のテーマは、「更年期の症状」です。