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鹿児島 ~日本の郷土料理~

2014年1月号
更新)
日本の郷土料理

鹿児島県は、九州南部に位置し、主に本土と呼ばれる九州島の部分と離島と呼ばれる薩南諸島に分かれます。南北の長さは600kmにも及び面積は東京都の約4倍で、島数は605個、種子島や屋久島、奄美群島などからなり、離島は県総面積の約27%と多くを占めています。桜島などの火山もあるため、温泉の数が多く、大分県に続いて全国第2位の数を誇ります。

県の花は、ミヤマキリシマで、霧島山系一帯を中心に自生し紫紅色の花をつけて初夏の山々を鮮やかに彩ります。

 

名所

屋久島

屋久島は、大隅半島の南南西に位置する島で、円形に近い五角形の形をしています。鹿児島県の島としては、奄美大島に次いで2番目の面積を占めています。
中央部には、日本百名山の一つで九州地方最高峰の「宮之浦岳」をはじめ、九州の高峰の上位7位までが屋久島に集中し、「洋上のアルプス」とも呼ばれています。「屋久杉自生林」や「西部林道付近」など島の面積の約1/5が1993年にユネスコの世界遺産に登録されました。

屋久島の標高500mを超える山地に自生し、樹齢が1,000年を越える杉を「屋久杉」と呼び、数百年の若木は「小杉」と称しています。
島のシンボルである「縄文杉」は樹齢7,200年とも言われています。

特産品

さつまあげ

脂肪分の少ない取れたての新鮮な魚をすり身にして、地酒など地域特有の味付けをして油で揚げます。さつまあげは、中国から琉球を経由して伝わったという説があります。名称となっている薩摩地方では、「つけ揚げ」と呼びますが、沖縄県では「チギアギー」などと呼んでいることが語源だとも言われています。

地元で取れる魚を材料とすることが多く、すり身のみで作られたもののほか、にんじんやごぼうなどの野菜が入ったものや、チーズが入ったものなどバラエティーに富んでいます。

郷土料理

さつま汁

「さつま」とはさつま鶏を使うことに由来していると言われています。江戸時代、薩摩藩での武士の士気と高めるために娯楽として盛んに闘鶏が催されていました。負けた方の鶏を使い、骨付きの鶏肉をぶつ切りにして、鶏肉のほか、大根やにんじん、里芋、ごぼう、ねぎなどの野菜と一緒に煮込んで食べたのがさつま汁の始まりと言われています。

みそ味の濃厚な汁で、さつま鶏と地元でとれる野菜を煮込んだ体温まる、栄養味豊かなみそ汁です。

がね

さつまいもを千切りにし、衣を付けてかき揚げのように揚げたものです。「がね」とは、鹿児島弁で「蟹」のことを言い、出来上がりの形が蟹に似ていることからその名が付いたと言われています。さつまいものほか、にんじんなどの根菜類も千切りにして入れることもあります。

昔から冠婚葬祭の際のおもてなしや、ご飯のおかずとして親しまれているほか、甘めの衣が特徴であり、子どものおやつとしても人気の家庭料理です。

来月のテーマは、「熊本県 ~日本の郷土料理~」です。