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群馬 ~日本の郷土料理~

2016年8月号
更新)
日本の郷土料理

群馬県は関東の西北部に位置し、南は群馬県、西は長野県、北は新潟県、東は栃木県に囲まれた内陸県です。また、標高差が高いため、ほかの関東地方の都県と比較して気候差が大きいといわれています。 群馬県といえば温泉地でも名高い場所でもあります。特に、草津温泉・伊香保温泉・四万温泉・水上温泉が四大温泉として有名です。
群馬県の形が羽を広げた鶴のように見えるため、上毛かるたでは「つる舞う形の群馬県」という札があります。(県東端の板倉町を鶴の頭とする)そのため、群馬県人は地域を指すのに鶴の一部に見立てた表現を用いています。(例:県東南部に位置する館林市は、市の位置を「鶴の頭の部分」であると説明しているようです。)
県の花は「れんげつつじ」です。オレンジ色の鮮やかな花を咲かせ、ろう斗状の花を2輪から8輪くらいつけるのが特徴です。

 

名所

富岡製糸場

富岡製糸場は、明治5年(1872年)に外貨獲得や生糸の品質改善、生産向上のために創業した日本初の官営模範製糸場です。西洋の技術と日本独自の工法が融合してできた世界最大規模の製糸工場でした。現在は近代日本を象徴する建造物として、今も圧倒的な存在感を誇っています。
国指定史跡で、場内にある設立当初に建設された主要な建造物は、国宝・国指定重要文化財となっており、2014年6月には世界文化遺産に登録されました。

特産品

こんにゃく

こんにゃくはサトイモ科の多年生植物で、群馬県は全国一のこんにゃくの産地です。県内の主な栽培産地は、下仁田町を中心とした甘楽富岡地域、利根郡、北群馬郡、吾妻郡等中山間地域です。伝統食品として親しまれてきたこんにゃく製品も、近年では、こんにゃくゼリーなどの新しい食味が好評を博しています。
こんにゃくは食物繊維が豊富で、腸内をそうじする働きがあります。また、低エネルギーで食物繊維以外の栄養素はわずかなので、けんちん汁など、ほかの食品と組み合わせて調理をすると、栄養バランスが良くなります。

郷土料理

おっきりこみ

おっきりこみは、体を芯から温めてくれる煮込みうどんの一種で、群馬県を代表する郷土料理の1つです。うどんを「切っては入れ、切っては入れ」と食べる様子から、この名前がつきました。手打ちの生麺を、旬の野菜やきのこなどが入った汁に入れて煮込み、煮ている間に生麺についていた打ち粉が溶け出して独特のとろみが出ます。
群馬県は昔から小麦の産地として有名で、地粉(じごな)と呼ばれる土地産の小麦粉がこのおいしいうどんを支えています。

焼きまんじゅう

古くから群馬県地方に伝わる郷土のおやつとして慕われています。群馬県では、冬のだるま市(いち)、春の公園の花見、夏の夜店でも売られています。もともとは商売として開発されたものではなく、お酒を家庭でつくっていた際の副産物からうまれたものになります。
小麦粉に濁酒を入れて、その麹より発酵させた生地を団子状にして串に刺し、甘い味噌ダレをつけて強い炭火で焼いたものです。味噌を焼いた風味が香ばしいのが特徴です。

来月のテーマは、「茨城県 ~日本の郷土料理~」です。