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北海道 ~日本の郷土料理~

2013年1月号
更新)
日本の郷土料理

北海道は、かつてはアイヌが住む土地で、「アイヌモシリ(人間の住む土地)」と呼ばれていました。
日本人はアイヌを蝦夷、北海道を蝦夷地と称していましたが、明治時代に「北海道」と名づけられました。
47都道府県の中で最大の面積を誇り、四方を日本海、太平洋、オホーツク海に囲まれています。道の花は「ハナマス」です。

 

名所

知床

知床は、世界遺産登録物件で、北海道の東端にあるオホーツク海に面した知床半島と、その沿岸海域が登録の対象となっています。
海洋生態系と陸息生態系の相互関係に特徴があることや、シマフクロウやシレトコスミレなどの希少な動植物が生育する地域であること、世界的にも絶滅の危機にある海鳥の生息地であり、渡り鳥にとって重要な場所である点などが評価されました。

特産品

ハスカップ

ハスカップは北海道名産の果物で、和名をクロミノウグイスカグラと言います。ハスカップという名前はアイヌ語の「ハシカプ(枝の上にたくさんなるもの)」という言葉に由来しています。
ハスカップの果実は昔から「不老長寿の秘薬」、「幻の果物」として重宝されてきました。
ハスカップの実にはビタミンCやアントシアニン、カルシウムなどが豊富に含まれています。この実を加工し、ジャムやお菓子などが作られます。

郷土料理

飯寿司

飯寿司とは、ご飯、魚、野菜、米麹を樽に入れて漬け込み、 乳酸発酵させて作る馴れ寿司の一種です。
飯寿司は低温での発酵が必要なため、北海道や東北地方などの寒冷地ならではの食べ物で、昔から冬の保存食として食べられてきた郷土料理です。

松前漬け

松前漬けは道南地方に古くから伝えられる珍味で、数の子、スルメイカ、昆布を漬け込んだもので、「松前」の名前のとおり、松前藩の郷土料理が発祥です。
当時の北海道では、余るほどの量の数の子がとれていました。その数の子にスルメと昆布をあわせ、塩で漬け込んだものを各家庭で作っていました。現在では数の子が希少品となったため、スルメ、昆布を主体にした物も作られています。
スルメと昆布をハサミで細切りにし、数の子は小さめにカットします。これらの材料に、酒、醤油、みりんで作った調味汁をかけ、1週間冷所に保存して作ります。

来月のテーマは、「秋田県 ~日本の郷土料理~」です。